なかや一博 ブログ

日別アーカイブ: 2023年1月1日

令和5年迎春

初暦 めくれば月日 流れそむ

新年あけましておめでとうございます。
令和4年{2022}はすでに地平線下に没し、干支も「壬寅」から「癸゚卯」に引き継がれ、月日の流れは暦を刻み始め、ここに輝かしい令和5年{2023}の幕が上がりました。

さて、十二支が「干支」の意味で用いられることがある。しかし、「干支」とは本来「十干十二支」を略した呼び名で、「十干」と「十二支」を組み合わせたもので60通りある。ゆえに今年は「十干」の「癸{き・みずのと}」と「十二支」の「卯{う}」「癸・卯」であり、次は60年後の2083年である。

「十干」は古代中国殷の時代に10日を{一旬}として一旬を構成するそれぞれの日に名前を付けたことで始まったと言われ、その後万物はすべて「陰」と「陽」の二つの要素に分けられる「陰陽説」とすべての物事は「木」「火」「土」「金」「水」の5つの要素からとする「五行説」が結び付き、それぞれの意味を表すようになった。

十干とは、①甲{こう・きのえ}②乙{おつ・きのと}③丙{へい・ひのえ}④丁{てい・ひのと}⑤戊{ぼ・つちのえ}⑥己{き・つちのと}⑦庚{こう・かのえ}⑧辛{しん・かのと}⑨壬{じん・みずのえ}j⑩癸{き・みずのと}の総称で元はⅠから10までを数えるための言葉だった。
「癸」は雨や露、霧など静かで温かい大地を潤す恵みの水を表している。十干の最後にあたる「癸」は生命の終わりを意味するとともに、次の新たな生命が成長し始めている状態を意味している。

又、十二支はご存知の通り①子{ね・ねずみ}②丑{うし}③寅{とら}④卯{う・うさぎ}⑤辰{たつ}⑥巳{み・へび}⑦午{うま}⑧未{ひつじ}⑨申{さる}⑩酉{とり}⑪戊{いぬ}⑫亥{いのしし}である。
十二支には動物の名が充てられているが、これは中国の王充{おういん}という人が、十二支を民衆に浸透させるために動物にして文献に書いたとされます。

「卯」は穏やかなうさぎの様子から安全、温和の意味があります。又、うさぎのように跳ね上がるという意味もあり、卯年は何かと開始するのに縁起が良く、希望に溢れる年になると言われる。
又、毎年、年末に京都清水寺森貫主から干支に因んだ色紙を頂く。昨年末に「玉兎」{たまうさぎ}と揮毫された色紙が贈られてきた。広辞苑によれば、「玉兎」とは歌舞伎舞踊。月から飛び出した兎が影勝団子の所作や狸との立ち回りをみせる。とある。

これらのことなどから、今年の干支「癸・卯」は「これまでの努力が花開き、実り始める年で「飛躍や向上の年」である。この様な思想が日本には6世紀半ば欽明天皇の頃伝わったと言われている。
3年ぶりに年末年始の行動制限が解除になったとはいえ、新型コロナの陽性感染者数も死亡者数も高止まりの傾向である。又、ロシアのウクライナ侵攻も10ヶ月を経過したが、収束の目途がたっていない。
エネルギー、ウクライナ避難民、物価高,地球温暖化、環境問題、加えて日本を取り巻く安全保障など国内外とも問題山積している。

「当たるも八卦当たらぬも八卦」とは言え、今年は是非とも干支のような年でありたいものだ。

参考まで、
60年前、昭和38年。1963年。新千円札が聖徳太子から伊藤博文になる。38豪雪。。NHK大河ドラマ第一回「花の生涯」放送開始。舟木一夫「高校3年生」でデビュー、シングル盤年間100万枚以上売り上げ。坂本九「上を向いて歩こう」「スキヤキ」で米国ヒットチャートビルボードの週間ランキングでⅠ位を獲得。日清食品が世界初の即席そば「日清焼きそば」発売開始。通信衛星による日米間テレビ中継に成功、最初の衛星二ュ―スはケネディ大統領暗殺事件。プロレス力道山赤坂のキャバレーでやくざに刺され死亡。

120年前、明治36年。1903年。大谷光瑞率いる探検隊インドビハール州ラージギル郊外で釈迦の住んでいた霊鷲山を発見。日本初のゴルフ場神戸ゴルフ倶楽部開業。浅草六区に日本初の映画館が開館。早稲田大学野球部と慶応義塾大学野球部初の対抗戦開催{早慶戦の起こり}.ライト兄弟人類初の有人動力飛行に成功。長岡半太郎原子模型の理論を発表。

写真は、わが家の正月風景。

①玄関の小さな門松。
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②床の間(右の掛軸、神農像。左は菅原道真公像。真ん中は百鶴か齢鶴が100羽舞っている。)
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③清水寺森貫主揮毫の「玉兎」の色紙。
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④ダイアモンド富士1日6時52分テレビより。
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