なかや一博 ブログ

日別アーカイブ: 2023年5月8日

令和5年薬神神社春季例大祭

塵にまみれし街路樹に いと麗しき小雨降りけり

5月8日{月}午前9時より恒例の薬神神社春季例大祭{主催・石倉雅俊薬神神社奉賛会会長}が執り行われた。
今年のGWの前半は好天に恵まれ、各地の行楽地などは、コロナ以前の賑わいに戻ったと言う。国内での旅行者数は2450万人との予想があったが、行動制限なし。スポーツ観戦もノーマスク、声出し応援可、感染症の位置付けが,第2類から第5類に移行もこれを後押ししたのだろう。

しかし、後半のお天気は下り坂になった。大祭当日もあいにくの小雨模様。止む無く神社に隣接の社務所から神社に向かっての神事となった。横川宮司による祝詞奏上、石倉会長はじめ、私を含む薬業関係者に続き,水野達夫滑川市長、尾崎照雄市議会議長、大門良輔県議会議員、杉田隆之市商工会議所専務理事等順次玉串を奉奠し、商売繁盛、交通安全等を祈願した。

石倉会長は5月7日まで開催されていた、企画展・「滑川の薬売り―売薬にまつわるあれこれ」を見てきた感想を述べ、幼少の頃、薬を整理している父との会話を思い出した。同時に先人の苦労も偲ぶなどの話しの後、コロナ後の社会の変化に対応することの重要性を述べ、業界を取り巻く環境は厳しい状況だが、一致結束して乗り切ろうと訴えられた。

又、来賓もそれぞれの立場で激励の言葉が述べられました。尚、今回、昨年9月85歳でお亡くなりになった、故・渡邉弘武氏が薬神神社に合祀されました。私個人としても大変お世話になった一人で、感慨深い思いを禁じ得ませんでした。
氏は昭和43年滑川市薬業青年部創設者で氏に誘われて設立総会に私は出席しました。氏は2代目青年部部長でこの時私が第一回富山県青年の船団員に応募した時、青年部幹事長の役職を新設し私に与えてくれるなど物心両面の支援のお陰で団員に選ばれた。

又、現在では何の抵抗もないが、昭和40年代半ばに配置薬に使用期限の導入を提唱された。しかし、保守的な考えの強い業界では、総すかんであったが、粘り強い運動の結果、昭和50年代前半には現在の配置期限の導入が決定された。
又、福島県協議会が毎年開催し、昨年第28回を数えた福島県中学生「家族の健康」作文コンクールを提唱し、実現に奔走したのも氏であった。今では最優秀賞に厚生労働大臣賞が授与されるなどは、社会的にも認知される団体であり、事業であることを証明するものである。

世間には様々な団体が催す行事の中で大臣賞が授与されることは中々ないことである。これも氏の功績と言っても過言でないと思う。
兎に角アイデアマンであり行動力があった人であった。そのような素晴らしい先輩が合祀されてゆくことを見ると、感慨無量なものを憶える。

大祭終了後、しばし業界の諸問題について意見交換し散会した。
社務所を出た時には、雨上がりとなり、青葉、若葉の木々の塵が洗い流され一層色鮮やかな緑が目に飛び込んできた。コロナも2類から5類になった日でもあり、新たなスタートになった様な気がした。

写真は、社務所から見た薬神神社。玉串奉奠する私。水野市長を含め全員写真。

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