越の春 遠く連なる銀嶺の
山肌澄みて あかず眺むる 宮子の詩
暦の上では立春を過ぎたとは言え、早春賦ではないが春は名のみの、2月11日午前8時30分よりわが家の年中行事の一つである「春祈禱」が行われた。
わが家の宗派は禅宗・曹洞宗であり当日の導師は滑川市追分・金屋山・海恵寺住職松井知良氏である。床の間に掲げられるお軸は、十六善神です。十六善神とは6世紀玄奘三蔵が天竺から持ち帰った全600巻の巨大な仏教経典を漢訳・集大成された「大般若経」とその読誦者を守護する16体の夜叉神を指します。
通常・中央に釈迦如来、左右に知恵を司る「文殊菩薩」慈悲を司る「普賢菩薩」を配した釈迦三尊と共に描かれ、日本では奈良時代から国土安穏や除災招福を願う目的で「大般若会」の掛軸本尊として,宗派を問わず広く信仰・伝来しています。
般若心経とは、大般若の膨大な教えを278文字に凝縮・要約したもので、空中に経本をパラパラと素早くめくり{転読}経題を唱えることで全巻を読んだ功徳を得るとされる。普通は神社・仏閣で祈願祈禱を受けますが、春祈禱は檀家を住職が直接訪問し祈禱しますので、言わば祈禱出張版です。読経後、家族一人一人に向かって転読し、肩に経本を充てて頂き除災招福を願いました。
最後に過去帳に記載されている故人の戒名を読み上げ先祖を供養し「春祈禱」を終えました。寺の住職が直接わが家を訪問されるのは年1回この機会だけです。{ 月命日等は別の人}現代の新築家屋では、仏壇や神棚もない家が殆どです。そんなことも相まって寺院と檀家或は門徒そして若年層との関係が希薄になりつつあることを考えれると、もう少し積極的に社会と関わる機会を持つべきでないかと思う。
写真は、十六善神の掛軸を前に読経する松井導師。空中に経典を翻し{転読}除災招福を願うわが家の家族。
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