なかや一博 ブログ

年別アーカイブ: 2025年

配置販売従事者研修

少にして学べば壮にして為す 壮にして学べば老いて衰えず
           老いて学べば死して朽ちず  佐藤一斎

令和7年度・配置薬業販売従事者の研修がスタートした。
これを簡単に説明すると、目的は、平成21年3月31日付けで厚生省医薬品食品局総務課長通知に基づき、一定水準の講習、研修等を行い配置従事者としての資質の向上を図るものであり、研修の対象者は、原則として配置販売業に従事する者すべてである。

研修の実施方法や対象者と内容は次の通り。
①既存配置従事者ーー研修時間・30時間 実施回数・年3回 
②登録販売者ーー研修時間・12時間 実施回数・年4回
③特別課程ーー登録販売者試験の受験者が対象で研修時間60時間 実施回数・年1回
④初任者研修ーー初めての配置従事者が対象で研修時間60時間 実施回数・年3回
⑤専門課程ーー配置販売に従事する者が対象で研修時間3時間 実施回数・年1回

これを、日進月歩の激しい薬学・医学等の最新情報を基に、10名の薬剤師がそれぞれの得意分野を担当し講師を務めるのである。他県でも研修は行われているが、研修内容も実施時間も回数も他を圧倒しています。

県内での配置従事者は年々減少しているものの、昭和38年には、富山県薬業講習所を開設し新規の従事者や既存の従事者の資質の向上図る機関として果たしてきた歴史があり、富山県の医薬品の総生産額が直近の数字では全国で10兆円余りの中で第4位の約6200億で,それ故、県自体が「くすりの富山」を標榜する所以であろう。

受講者の皆さんの真剣な眼差しを見ていると、人間やはり死ぬまで学ぶことの大切さを改めて感じました。

私は、配置従事者の理念・倫理等々90分ほど話しました。

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2025薬業人バーベキュー大会

8月16日午後2時から、真夏日の暑さの中、我が家の小さな中庭で「暑さを吹き飛ばし 薬進する 薬業へ」をテーマに23名の参加を得て賑やかに開催した。
それにしても、近年新たな気象用語が生まれてくる。「線状降水帯」「記録的短時間大雨情報」「大雨特別警報」「熱中症警戒アラート」など、ついてゆくのがやっとである。

加えて、7月政府の地震調査委員会が、富山ー兵庫沖の日本海中南部で、今後30年以内にマグニチュード{M}7以上の地震が起きる確率は16-18%とする長期評価を公表した。10%を超える確率は高い発生確率だそうです。
そして、昨今世界各地で多発している大規模な山火事、記録的な豪雨による洪水被害、火山の噴火や地震の発生など人災と天災が絡み合って襲ってきているような感じである。

そんな中、せめて当日は薬業が薬進する業界へ、そんな願いを込め開きました。
滑川薬業会・石政会長が開会挨拶。高橋亘氏が開会宣誓。特別参加の県くすり振興課竹内課長の乾杯で本番に入りました。参加した人の営業地は北は北海道から南は鹿児島、宮崎などを始めとし全国各地に及び、それ故、話題も豊富で話に花が咲きました。

特に、同一地域を営業する者同士であれば、商品の販売テクニックなど、腹を割っての話は中々出来ない。しかし、今回の参加者は、営業地が違うことから、本音で商売のことを話せる機会でもあった。それにしても「焼きそば」や「焼肉料理」を手際よく調理する人もいるなど、さすが売薬さんは多種多芸であり、改めて感心した。

また、参加者から玉ねぎ、ジャガイモ、酒など多数の差し入れがあった。約3時間半和やかな雰囲気の中、名残を惜しみつつ再会を楽しみに中島薬連常務の閉会の言葉で散会した。

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令和7年滑川高校同窓会総会

令和7年{2025}8月5日群馬県伊勢崎市で最高気温41,8度で国内最高記録を更新した。国内最高気温は7月30日に兵庫県丹波市と群馬県桐生市で41,2度観測し、記録を更新したばかりであった。8月5日には埼玉県鳩山町で41,4度も観測している。

昭和8年{1933}7月25日山形市で40,8度の記録を、平19年{2007}8月16日埼玉県熊谷市と岐阜県多治見市で40,9度で記録を更新した。僅か0,1度上昇するするのに実に74年を要した。
しかし、41度を記録したのは平成25年{2013}8月12日高知県四万十市で、0,1度上昇するのに6年しか要しなかった。ところが次の0,1度上昇したのは、平成30年{2018}7月23日熊谷市で41,1度と5年しか要していない。2年後、令和2年{2020}8月17日浜松市で同じく41,1度を観測し国内最高気温であった。

それが前述した通り5年ぶりに丹波市と桐生市で7月30日0,1度上昇し41,2度を観測した途端の6日後の8月5日鳩山町で41,4度、伊勢崎市で41,8度を観測した。0,1度どころか、僅か5日後に0,6度の上昇を観測する。間違いなく地球沸騰化である。
このため各地でダムの貯水率が低下し田畑の水不足が深刻化する。礪波市では市の給水車が田圃に水を入れる事態になった。そんな矢先、慈雨とも思える雨が降り出しホットしたのも束の間、各地で線状降水帯が発生し、特に九州地方では土砂崩れや、洪水が発生し甚大な被害が出た。小松左京の「日本列島沈没」を思い出す。

そんな中、8月10日滑川高校同窓会{会長・中屋一博}総会及び懇親会が西地区コミュニティーセンターで雨の中開催されました。
総会は毎年曜日に関係なく8月10日と定められており、会員は戦前の①水産高校 ②滑川高等女学校 ③滑川商業学校 ④滑川薬業学校 ⑤水橋商業学校 ⑥県立滑川中学校 昭和23年以降の ⑦新制滑川高等学校 ⑧定時制高校 ⑨県立水産高校 ➉県立海洋高校などの卒業生です。
これ程多様で多くの学校が統合し、それぞれの特色を生かして現在の滑川高校になっています。

卒業生は約3万7千人余りと、県下でも最大規模を誇る同窓会として発展し、各界各層に有為な人材を輩出し各分野で活躍しておられることは、私たちの誇りとするところです。
現在滑川高校同窓会には、関東滑川高校同窓会{会長・松村俊夫}があり隔年総会を開催されております。これに加え、2年前魚津地区と水橋地区{富山を含む}から地区担当世話人として数名幹事として就任して頂きました。

今回上市地区担当として2名幹事に入って頂きました。近い将来、この3地区がそれぞれ同窓会の支部として発展していくことを願っています。また、8月3日女子ゴルフの山下美夢有さんが、全英女子オープンでメジャー初優勝を遂げた彼女のコーチを務める父の山下勝臣さんが滑川出身と新聞が報じたことで、果たして本校同窓生かの確認も含め話題となりました。

また、嶋谷校長から学校の現況について報告がありました。総会終了、大門県議の乾杯の発生で和やかな雰囲気で懇親会に入りました。途中鳥取県で開催中のインターハイ会場から直接総会に駆け付けた川上教頭から、重量挙げ女子59㎏級で本校の大前絢菜選手が3位入賞の吉報の報告があり、会場は割れんばかりの大きな拍手に包まれました。
また、同窓生でもあり東京滑川会会長でもある土肥正明さんからもご挨拶がありました。

いづれにしても、年齢も考えも学んだ学科も違う者が「同窓」の二文字で心が通じ合う。不思議なことだがそれが同窓会だと思う。
誰にも生まれ育った「ふるさと」があるように多感な青春のひと時を数々の思い出と共に過ごした「学び舎」それが母校であります。何歳になっても、人それぞれの心の拠り所として、生き続けているものと思います。

懇親会では、久しぶりの再会を喜び合う姿があちこちで見受けられました。雨という足元の悪い中にも拘わらず80名の多数のご参加を得、最後に全員で校歌を斉唱し、母校の更なる発展を祈りました。千先まさえ副会長の万歳で名残を惜しみつつ散会となりました。

写真は挨拶する私。嶋谷校長。

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滑川の「ネブタ」流し

たたまれて いても涼しき 日傘かな   福居三治

7月30日兵庫県丹波市で気温41,2度を観測し、全国の観測史上1位の気温を更新した。
従来の記録は、平成30年{2018}7月23日、埼玉県熊谷市と令和2年{2020}8月17日の静岡県浜松市の41,1度であった。やはり確実に地球温暖化が進んでいるのであろう。

さて、この暑さが続く7月31日夕方、滑川の伝統行事であり、国の重要無形文化財である「ネブタ」流しが市内中川原海岸{和田の浜}で行われ、多数の見物客が炎を眺めながら無病息災を祈った。当日は、市内9団体が手作りした10基が並んだ。
「ネブタ」と言えば、竹や木を使って紙貼りや、武者人形、鬼、鳥獣などを作り、中に灯をともして屋台や車に乗せて練り歩く青森や弘前{ネプタと称す}を思い出す。

しかし、滑川の場合は、藁などを材料にして7-8mの円柱状に製作された大たいまつを「筏」に乗せて,火をつけて海に流し、眠気やけがれ、病気を「ネブタ」に託し、火と水で消し去ろうと言う願いが込められていると言う。6時30分合図とともに10基の「ネブタ」の頂上に次々と火が付けられ、海に入った住民が「ネブタ」を乗せた「筏」を沖へ流す壮観な行事である。沈む夕日と赤々と燃え上がる「ネブタ」.一幅の絵になる風景である。

それ故、プロ、アマ、私のような素人のカメラマンに加え、スマホを片手にシャッター音が響き渡る。滑川市教育委員会発行の「滑川の民俗」によれば、「かって神家町、加島町、高月町でもあった。
また、明治維新の頃までは、6月30日に行なわれていた。この他、7月31日には水遊びをしたり、女性が洗髪すると風邪をひかないとか、この日以降、昼寝をすることをとがめられたと言う伝承もあった」と記してある。
全国的にみるとこの行事は、東日本に多く滑川はその南限と言われている。

いづれにしても「ネブタ」の形態は違ってもその目的は、人々の身体についた汚れを流し身を清め、無病息災を祈願する「禊払い」であろう。

昨今の薄れゆく地域の絆を考える上でも、伝統行事として,次代に引き継がれていって欲しいものである。
写真は、「ネブタ」流し。

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正{しょう}3尺玉・花火大会

くらがりの 天地にひびく 花火哉  子規

恒例の滑川の夏を彩る「ふるさと龍宮まつり」が7月19日{土}–20日{日}二日間にわたり開催された。
初日19日は30度を超す暑さの中、ほたるいかミュージアム周辺でキッチンカーやテントでグルメを楽しむコーナーやお笑いライブ。夕方には「龍宮パレード」と題し、「新川古代神」などの街流しが行われ、市内の団体、企業、町内会など約900人が一帯を練り歩いた。また、児童クラブの「やさこ」も参加しパレードを盛り上げた。そして、揃いの浴衣や法被などの姿で,新川古代神保存会の演奏に合わせ街流しを楽しんだ。

第一回の滑川まつりの街流しは、昭和39年に高月町から、寺家小学校まで行われ、昭和53年まで練り歩いたが、翌年から現在の「ふるさと古代神まつり」となり今日まで続いている。八尾町の「越中おわら風の盆」のように数百年の歴史と伝統を誇る街流しは、子供の頃から、学校を始め、地域全体で伝統と保存に取り組んで地域社会にキッチリと根ざしている。これに対し、町起こしとして、新たな街流しを企画することは、中々難しい。
しかし、50年近くの長きにわたり連綿と引き継がれていることは嬉しいことです。
翌20日は最大の呼び物「海上花火大会」である。

この時期、夏の風物詩として全国各地で花火大会が開催される。長岡や秋田県大曲、そして、東京隅田川花火大会のように日本三大花火大会から、それぞれの地域住民が楽しむ花火大会まで内容は様々である。滑川の海上花火の特色は、県内最大級の正3尺玉が打ち上げられることである。
通常3尺玉は、3尺{90,9㎝}の筒で打ち上げる花火ですが、実際の3尺玉の直径は85㎝ほどです。これに対し、正3尺玉は直径が正真正銘の3尺{90,9㎝}の花火玉です。

僅かな違いですが、海上で打ち上げるため、この一発の為に特別な台船が必要です。海面から600mの高さまで打ち上げ、開く大輪の輪も、半径300m、直径600mと他の花火とは、大きさも音も比べものにならない大きさです。この為保安区域もかなり広く設定されています。当然価格も高額です。

花火は午後8時10分に、滑川漁港灯台周辺と海上の台船などから次々と打ち上げられた。フィナーレで目玉の正3尺玉が轟音とともに、大輪を描くと自然と大きな歓声と拍手が起きました。
それ故、これを見る為今年も近郷近在から多数の人々で溢れていた。それにしても、この素晴らしい花火が間近で、しかも無料で観覧できることは有難いことである。

写真は、新聞に掲載された広告。正3尺玉{北日本新聞より転載}。私が写した正3尺玉。他の大輪の花火。

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