標記を演題として、2月11日{金}午後1時30分~3時まで滑川市民交流プラザ3階で主催・祝日に日の丸を掲げる会{本田繁会長}協賛・滑川ライオンズクラブによって第5回講演会が入場無料で開催されました。講師・佐々木類氏・産経新聞社・論説副委員長{略歴・別掲}
当日は 北京冬季オリンピックで日本中が沸騰している中、ロシア軍のウクライナ侵攻があるのか。米ロの激しい非難の応酬を含め緊迫した国際情勢の中での開催であり、100名を超す参加者でありました。
1時間半の講演内容を詳細に記すことは難しいので要旨を記します。
①緊迫するウクライナ情勢
2014年ロシアのソチで第22回冬季オリンピックが開催中にもかかわらず、ロシア軍はクリミアに侵攻した。
当時のオバマ大統領、現在のバイデン大統領のロシアに対しての弱腰外交。などの例をあげ、ロシア軍のウクライナ侵攻はある。
②台湾有事はどうなる
習近平氏の最終目標は国家主席の任期を撤廃し3選を果たす。台湾を併合する。タイミングを見て侵攻する。直ちに武力行使でなくとも,親中国派を扇動し内乱を誘発させるたり、「ハイブリッド」戦など展開する。
③中国による浸透工作・・・静かなる日本侵略
台湾有事は日本有事である。日本の政治家、財界は経済事情ばかりを考えている弱腰外交である。尖閣諸島も当然有事になると想定しなければならない。
④中国にも弱点…少子高齢化、だからこそ「危険」
中国の一人っ子政策は、少子高齢社会を出現させ日本以上に深刻な状況になりつつある。ここ数年間が最も国力が充実している時期であり、以後国力は弱体する。事を起こすとすればここ数年間の間である。だから「危険」である。
私の考え。
私は、質問でロシア軍のウクライナ侵攻はあると思う。その時、米軍を含めたNATO軍に加盟していないウクライナに果たしてNATO軍は進攻するだろうか。私は、ないと思う。
然らば、バイデン大統領が繰り返し経済制裁を行う。と警告を発しているが、ロシア軍がクリミア侵攻した時も、北朝鮮への経済制裁を発動しても、ほとんど効果がないことを考えると、クリミアの二の舞いの可能性大と思う。これを注視して見ている中国は、米国の武力介入はないと判断した時、台湾有事であり、日本有事であると思う。その時、尖閣諸島は、米国は日米安保条約第5条の適用範囲と言っている。
しかし、米国から見れば、世界地図の中で、何処にあるかわからないくらいの小さな島々。しかも無人島で日本の施政権も及んでいない島の戦いに米国の青年の血を流せるか。の指摘もある。その時、日本はどうするか。独立国家として領土,領海、領空は自らが守るという気概がないと米国も助けてはくれないということで意見が一致した。
また、政治家であり作家でもあった石原慎太郎氏が亡くなった。「ノーと言える日本」をはじめとし、米国、中国など歯に衣着せぬ発言は時々物議を交わしたが、結局一匹狼ゆえ、永田町の論理には合わず総理大臣にはなれなかった。その石原慎太郎氏をどう評価するか。の問いに氏は彼は稀有な政治家だった。今の自民党には彼のような政治家はいない。真逆な政治家として二階俊博氏の名を上げた。それ以外にも種々意見を交わしたが割愛します。
佐々木類氏の略歴
昭和39年{1964}東京都生まれ。早稲田大学卒業後産経新聞社入社。事件記者、政治記者を経て、政治部次長{デスク}に就任。その後、2010年ワシントン支局長に就任。その後、論説委員、九州総局長兼山口支局長を経て、2018年より論説副委員長に就任。
写真は、講演中の佐々木類氏と控室での二人。