股のぞき 帰り際に股のぞき 未練がましく股のぞき 私の愚作
関西滑川会の翌日、7月2日{日}快晴の下、京都在住の甥っ子がドライバーとなって伊根の舟屋{以前は舟納屋と言った}と日本三景・天橋立に行った。
出発地は京都府内であるが奈良に近い方で、朝6時半出発し、京奈和自動車道と京都縦貫自動車道を利用したが、伊根には約3時間を要した。一口に京都府と言っても実に広い。
広い意味での若狭湾の中に、敦賀湾、小浜湾、舞鶴湾などとともに、丹後半島の東側に伊根湾や宮津湾がある。いづれも若狭湾の中での湾であるからそんなに大きくはない。
しかも、伊根湾は小さな半島が湾を抱くような形の地形で尚且つ湾の入り口に小さな青島がある。これが天然の防波堤となり、結果的に湾内は年中海は荒れることなく、舟屋の建設を可能にしたのだろう。それにしても生活の智慧とは凄いものである。
さて、舟屋とは、1階が舟小屋、2階が二次的な居場所として使用される建物で、伊根湾の周囲5㎞に約230軒の舟屋が並び、現在でも使用されている。古いのは江戸時代の建物もあり、その左右に明治、大正の舟屋もあると言う。
かって、湾内では小魚から鯨まで獲れ京都の魚の消費量の3分の1は伊根産であったという。
当日は遊覧船で湾内を1周後、ガイドさんに約1時間周辺を案内して貰いました。特に、ガイドさんが現在住んでいる自分の舟屋も見せて頂き、伊根の人々の生活の一部も知ることができました。昼食は町内の飲食店で、私は6点盛りの刺し身定食、他の一人はアラの煮付け定食。、富山湾の魚も美味しいですが、やはり伊根の魚も鮮度抜群。特に勘八と鯛の兜煮付けは、ボリュウム満点であった。
昼食後、天橋立に向かう。
天橋立には、二大展望所として「傘松公園」から眺めるのと、宮津の天橋立がある。宮津は天橋立を南側から一望できる展望所でここからの眺めは、天に舞う龍のように見えることから「飛龍観」と呼ばれている。私はここをお勧めする。
展望所にはリフトとケーブルがあるが,暑い日には、リフトの方が頬をよぎる風が心地良い。
いづれにしても,中々行くことの出来ない二箇所であり、しかも好天に恵まれ最高の観光でした。
めずらしく 晴れわたりたる朝なぎの 浦わにうかぶ 天橋立
(昭和天皇御歌・昭和26年11月13日)
写真は、伊根周辺のマップと伊根の舟屋。天橋立・股のぞき。