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令和6年迎春

元旦や 今年もあるぞ 大晦日

新年明けましておめでとうございます。
令和5年はすでに地平線下に沈み、ここに新しい年、令和6年の幕が上がりました。
干支も「癸卯」から「甲辰」に引き継がれ、月日の流れは休むことなく、新しい時を刻み始めました。昨年はロシアのウクライナ侵攻から2年目を迎え、秋にはイスラエルのパレスチナ「ガザ」地区侵攻が始まり、残念ながらどちらも収束の気配が見えません。

また、グレーテス国連事務総長は、もはや地球温暖化ではなく、地球沸騰化の時代であると警告を発した。事実都心では、昨年1年間に夏日が143日、真夏日が90日、猛暑日が22日と最多記録を更新し、全国各地で気象台観測以来の記録が続出し、富山県でも線状降水帯が始めて観測された。まさに異常気象に振り回された挙句、12月には政治とカネの問題が政治不信を増大させた。

そんな中、明るい話題と言えばスポーツの世界であった。3月野球のWBC世界選手権で日本が優勝。特に大谷選手が試合前にロッカールームで、栗山監督から指名され、「憧れるのはやめましょう。憧れたら越えられません。僕たちは、勝つためにここに来たのです」この言葉は、従来の強い口調で檄を飛ばすのとは違い、ソフトな語り掛けであったが、印象に残った。
阪神タイガースの38年ぶりの日本シリーズ優勝。また、大谷選手は米大リーグで日本人初の本塁打王と満票でのMVPの栄冠を獲得した。そして、大谷翔平選手と山本由伸投手のドジャースへの移籍入団。

将棋の藤井聡太さんが若干21歳で8冠を制覇した。大谷選手は29歳。あの謙虚な姿勢を含めこの二人の両親は殆どメディアには出てこない。どんな風に育てたのだろうか.是非一度お聞きしたいものである。
また、今年8月パリで開催される五輪の予選では、男子バスケットボールが48年ぶりで自力で五輪出場権を得たことや、サッカー、ラクビ―、バスケットボール等、多くのスポーツが国民に感動や勇気、元気を与えてくれた年でもあった。そして、新型コロナ5類移行後初の年末年始には、成田空港からの海外旅行者は114万人、関西空港では12月22日から1月3日までの海外旅行者は80万9千人と言う。現在、ロシアとウクライナ、イスラエルとパレスチナ「ガザ」地区でのハマスとの戦争を考えると、多少の不満があっても日本は平和な国と思う。

さて、「干支」とは本来「十干十二支」を略した呼び名で、「十干」と「十二支」を組み合わせたもので60通りある。今年の「十干」は「甲{きのえ」の「辰{たつ}」で次は60年後の2084年である。当然私はこの世にはいない。
「十干」は古代中国殷の時代に10日を{一旬}として一旬を構成するそれぞれの日に名前を付けたことで始まったと言われ、その後万物はすべて「陰」と「陽」の二つの要素に分けられる「陰陽説」と、すべての物事は「木」「火」「土」「金」「水」の5っの要素からとする「五行説」が結び付き、それぞれの意味を表すようになった。
「十干」とは①甲②乙③丙④丁⑤戊⑥己⑦庚⑧辛⑨壬⑩癸の総称で元は1から10までを数えるための言葉だった。
「十二支」はご存知の通り①子②丑③寅④卯⑤辰⑥巳⑦午⑧未⑨申⑩酉⑪戌⑫亥である。

しかし、十二支にはよく動物の名が当てられる。これは中国の王允{おういん}と言う人が、十二支を民衆に浸透させるために動物にして文献に書いたとされます。つまり動物の意味は後から付け足されたと言う。
例えば、子を鼠にしたのは繁殖力の高い子宝の象徴、子孫繁栄。丑を牛にしたのは、生活のパートナーであり、畑を耕したり,重い荷物を運んだりする。寅を虎にしたのは、勇猛果敢な動物でありその勇ましさから虎が当てられた等々である。

日本には6世紀半ば欽明天皇の頃伝わったと言われている。幕末維新の戦いを「戊辰戦争」慶応4年{1868}と言う。つまり「戊」つちのえ「辰」たつの干支であり、甲子園野球場の名前も「甲」きのえ「子」ね、の干支の年で大正13年{1924}完成したことによる。また、現在でも我々は契約書などに甲は乙に対してなどの表現に何の抵抗もなく使用しているし、12時を正午と言い、その前を午前、その後を午後というなど我々の生活の中に溶け込んでいる例はいくらでもある。

さて、今年の干支「甲辰」はどんな年になるだろうか。
まず、十干の「甲」は、甲、乙、丙、丁・・・・の最初に位置しており生命や物事の始まりを意味する一方で、硬い殻にこもってまだ発芽しない状態も同時に表しています。
また、十二支の「辰」は想像上の生き物「龍」のことを指していて「力強さ」や「成功」を象徴していることから、新たな始まりや、チャンスの兆しと考えることができます。この二つが合わさった「甲{きのえ}の「辰{たつ}」は成功に繋がるための努力が種子の内側でどんどん育っていく年だとされます。

参考まで、60年前の昭和39年{1964}は、東海道新幹線開業、東京オリンピック開催などこれを契機に高度経済成長へと進んでいく。また、120年前の明治37年{1904}は日露戦争勃発。日本も多大な犠牲を払ったが、多くの産業の近代化が促進する。大阪朝日新聞が「天声人語」始める。大林店が大林組と改めたのもこの年である。

さて、今年は国際的には、1月台湾総統選挙、3月ロシア、11月米国の大統領選挙。この結果によっては、ロシアとウクライナや中東での戦争に影響を与えるだろうし、国内のエネルギー問題や物価高騰にも関係する。同時に国内では政治とカネ、裏金問題で揺らぐ岸田政権。地球沸騰化、少子化対策、減税と増税等々問題山積。
さて当たるも八卦当たらぬも八卦である。でも干支を信じない人でも、年賀状は殆ど干支を使うから不思議なものである。
願わくは、昨年より今年は良り善き年でありますように。

写真は、昨年12月30日の剣岳と立山。年末清水寺・森清範貫主から届いた干支「龍」の色紙。

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