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初 詣

新しき 年の始めの初春の
      今日降る雪の いやしけ吉事  大伴家持

1月1日午前11時、大岩山日石寺{上市町大岩163}に初詣した。
日石寺では、元旦の午前1時、午前11時、午後2時の3回護摩祈禱が行われる。

我が家では、家から近距離でもあり、初詣は日石寺が恒例で今年は好天にも恵まれたこともあり11時に行ったところ、境内は結構な人出で賑わっていた。
日石寺は真言密教の大本山として知られ、神亀2年{725}行基菩薩が大岩川の岩に不動明王を刻んだことが起源と伝えられ、今年はそれから1300年の記念の年だそうです。
高さ3,46mの本尊不動明王像へは四体が凝固岩に手彫りで彫り出され、中部地方の最高傑作として、高い評価を受けており、国指定重要文化財となっている。

ただ、残念なことに、昭和42年7月23日風呂のボイラーの加熱で、入母屋作りの覆いなどが焼失したことです。当日、消防の放水によって磨崖仏に水がかかると、ひび割れを起こすことから、関係者が必死になって放水しないように身体を張って阻止した話はよく聞きました。
その後、信者の方々の支援によって立派に再建された。全国の摩崖仏は露天であるため風化が激しいが、日石寺の摩崖仏は室町時代以前から覆いで覆われていたため、不動明王像の勇姿が今日まで伝えられているのは、全国的に見て珍しいことであると言う。

また、境内には6本滝があり、1月20日の大寒の入りの滝に打たれる寒修行の風景はテレビで全国放送されている。三重塔もあるが、江戸時代に着工されたが、途中工事が中断される今日に至り、未完の塔と言われている。いつ頃まで工事が行われていたのか、前述した火災で資料が焼失した為不明という。家内安全、交通安全等を祈願したお札を購入して帰宅した。

参考まで。
摩崖仏とは、石仏の一種で、自然の岩壁や露岩、あるいは転石に造立された仏や明王像の総称。
不動明王とは、密教の信仰対象で、大日如来の化身とされる仏教の尊格。五大明王の一つで、仏法を守護し、人々の災いや迷いから救ってくれる仏。不動明王の姿は、煩悩にまみれた救いがたい者こそ救うため、また仏道の妨げになるよこしまな心を断つため、勇ましいいで立ちををしている。

写真は、日石寺本堂前。本堂内の護摩祈禱。寒修行の行われる6本滝。

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