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第77回滑川高校卒業式

網しぼり きらめきつくす 蛍烏賊  高島学人

2月には2度の寒波に見舞われた県内も、3月1日は県内各地で3月下旬から4月中旬並みの暖かさとなり、日中の最高気温は富山で15,4度となった。
まさに陽光燦燦として大地を覆い、青空広がる中、残雪輝く立山連峰を眺めると、やっぱり富山はいいなー、改めてそう思う。
そして3月1日は待ちに待った富山湾に春を告げるホタルイカ漁解禁日である。昨年の初日は106㎏で豊漁の年であったが、今年の水揚げ量18㎏と少なかった。しかし、海水温が上昇すれば漁獲は増える見込みで、今後に期待したい。

さて、その3月1日滑川高校 {校長・金田幸徳}第77回卒業式が多数の保護者出席のもと、前日の同窓会入会式に次いで挙行された。
式は有賀副校長の開式の辞で始まり、全員で国歌「君が代」斉唱、次いで金田校長より、普通科77名、薬業科38名、商業科40名、海洋科37名、計192名に卒業証書が授与された。

引き続き校長は式辞の中で{要旨}次の3点が述べられました。
①進んで学ぶ姿勢。
 今後は教えてもらうには限界がある。自ら目標を設定し学ぶことの重要性。

②しなやかな感性。
 不安、困難、挑戦、失敗、挫折はつきもの。
 そこから立ち直る。感謝、共感心、拍手、讃える心を持つ。

③人を支える存在。
 人生の主人公は一人一人。自分を大きくする節目節目の選択を任せてはいけない。
 一人一人に良さがある。自分の可能性を信じ、他人に愛情を注ぐ大切さ

を話されました。

最後に、スティーブ・ジョブズの言葉を引用し「未来を見て 点を結ぶことは 出来ない 過去を振り返って点を結ぶだけだ だからいつか どうにかして 点が結ばれると信じなければならない」
やはり、教育者としてのお祝いと激励の良い式辞だったと思います。

祝電披露のあと「蛍の光」がテープで流れる中、在校生代表が進みて送辞「1年生に入学したときは先輩の姿は眩しく映った。その後、部活、作品展、生徒会活動、地域との交流イベントなど、多くの指導に対し感謝の言葉や、先輩が築いた良き伝統を更に発展させる決意を述べた」

これに対し、「仰げば尊し」がテープで流れる中、答辞として卒業生代表がステージ上の校長に向かって、かけがえのない3年間を振り返りった。
遠足、体育大会、様々な活動を通じ他の人とかかわることに慣れてきた。2年生の時、2泊3日の研修旅行の思い出や重要な部活動などは、中心的な役割を先輩から引き継ぎ、期待と不安で一杯であったが、多くの学校行事を終え、その達成感に浸った時、やはり、適切なご指導をいただいた先生への感謝の言葉であった。

校歌斉唱のあと、卒業生は昨年同様「RADWIMPS」の「正解」のメロディーと大きな拍手に送られて退場し、厳粛な中滞りなく終了した。
それにしても、「RADWIMPS」も「正解」の曲も私は知りません。また、卒業生の女子90名の内名前に「子」が付いている人は2名でした。私の年齢と時の流れを感じざるを得ません。
又、昨年も申し上げましたが、国歌「君が代」や「校歌」はピアノ伴奏で全員が斉唱しますが、「蛍の光」や「仰げば尊し」はテープで流すから、ほとんどの生徒は歌わない。しかし今年は僅かではあったが口ずさむ生徒がいた。昨年よりは前進である。

私は、2曲ともピアノ伴奏で、「蛍の光」は在校生が「仰げば尊し」は卒業生が全員で斉唱すべきと思う。両曲の歌詞が素晴らしい。「蛍の光 窓の雪」古代中国の「晋」の学者「車胤」が 貧しくて灯油が買えないため蛍を集めてその光で書を読んだ という故事からきている。
正に校歌2題目の歌詞「思え車胤を 青春の」である。

また、「仰げば尊し わが師の恩」は卒業生代表の答辞の中での師への感謝の言葉と一致する。これを全員が斉唱することで一人一人の胸に刻み込まれるのではないだろうか。
もう一つ、昨年も書いたが昨年の調査では、県内の県立高校39校、私立高校10校がある。この中で「蛍の光」を歌っているのは、本校含め僅か6校である。「仰げば尊し」は県立では本校だけで、私立では1校である。以前歌っていた学校もコロナ禍で歌えなくなり、そのまま今日に至っているという。

このままでは、この2曲は消えゆくのではなかろうか。高校は、教え育てる教育の場である。自らの意志で学び習うのが学習の場である。「伝承なきところ モラルなし」という言葉がある。一度途絶えたら中々元には戻らないことを思うと、滑川高校の良き伝統としてこの2曲は歌い続けて欲しいものである。
また、卒業証書授与の時、担任の先生が生徒一人一人の名前を読み上げるが、全員座ったまま聞いているだけである。証書を代表して貰う方のみ返事をするのである。私は、返事をして起立をし、直ちに座る。それ位あっても良いと思う。
これらのことは、私個人の意見として、学校側には、伝えました。

いづれにしても、過ぎし日の学生時代を懐かしみ、卒業生に幸多きことを念じ校舎を後にしました。
写真は、式辞と卒業証書授与する金田校長。
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