足首を 払いて通る 花しょうぶ 一茶
滑川市内には、海の海浜公園 市街地の行田公園 丘陵地の東福寺野自然公園と大きな公園は3か所ある。中でも行田公園は、公園の真ん中を「中川」が流れ、自然の姿を出来るだけ残し,余り人の手を加えないようにしている。
それによって苔むして鬱蒼とした樹木が生い茂り、昼なお暗く、果たしてこれが市街地の中にあるのかと思うくらいの公園である。
また、公園の中には、平成の名水百選にも選ばれている「行田の沢清水」が自噴している。
さて、この公園の「花しょうぶ」は、静岡県掛川市在住の斉藤通治氏{ 加島町出身}から35種類、1万5千株の寄贈を受け、昭和49年7月1日移植されました。現在では、88種類、約4万5千株の花しょうぶが咲き誇っています。
それ故、この季節になると市民の憩いの場として、内外から多くの人が訪れる。私が行ったのは6月24日、盛りを多少過ぎていたとは言え、午前8時過ぎ丁度雨上がりでしっとりと一服の清涼感のある風景であった。
日本には数多くの花の種類があるが、日本を原産とする植物のうち、純粋に日本人の手によって世界に類を見ないほどに育成されたものとしては、「花しょうぶ」の右に出るものはないと思う。
いずれにしても、中川のせせらぎと、雨上がりの「花しょうぶ」一服の絵になるし、こんな素敵な公園が市街地の真ん中で身近な所にあるとは有難いことである。
「アヤメ」「カキツバタ」「花しょうぶ」の違いを記します。
・花の種類 ・花びらの模様 ・生育の場所
「アヤメ」 花びらの基部・網目模様 乾燥した場所
「カキツバタ」 花びらの基部・白い筋 水辺
「花しょうぶ」 花びらの基部・黄色い筋 水辺
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