3月12日(木)滑川高校で『とやまのくすり』がテーマの講座を担当しました。これは昨年12月の富山北部高校に次いでのものです。
当日は、薬業科1年生40名、2年生40名合計80名が対象でした。内容は、売薬の歴史を含め、くすりのとやま全般に亘るものです。
配置薬業の起源、先用後利の精神、配置薬業が明治維新後の富山県の近代化に果たした大きな足跡、配置薬業に従事する為に必要な資格、仕事を通じての喜び、医薬品の種類や富山県内の医薬品の生産額が全国第3位であること等を話しましたが、1時間の中ではなかなか語り尽くせる筈もありません。
薬業科の卒業生の約8割が医薬品関連に就職するとのことですので、是非とも配置薬業に1人でも従事してもらいたく、配置薬業の良さを大いにPRしてきたつもりです。
また、『とやまのくすり』と言えば何を思うか?との私の質問に対し、エボラ出血熱の治療薬、アビガン錠は県内で製造されていると答えた生徒がいたのには驚きましたし、嬉かったです。
ただ 北部高校同様、配置薬業を知っている者は80名中数名しかいなかったのは少し残念でした。と同時にもう少し県内での配置薬業のPRが必要と思います。
しかし、先生の話によれば新年度から在学中に登録販売者の資格取得に挑戦させようとのことでした。とても良いことです。ライセンスは若い時ほど取得しやすいものです。
また、2月5日、堀川中学校1年生約50名の皆さんにも話をさせていただきましたが、その後全員から感想文が送られて来たのにはやはり驚きましたが、日本もまだまだ捨てたものではありませんね。むしろ、この子達から私が元気・勇気を頂きました。
3月14日(土)待望の北陸新幹線がついに金沢まで開業しました。
これを記念して、『北陸新幹線富山県内しゅん功開業式・祝賀会』と併せて、『あいの風とやま鉄道開業祝賀会』が富山市内のホテルで行われました。
当日は約千人の多数が出席し盛大に開催されました。来賓には大田昭宏国土交通大臣を始め綿貫民輔元衆議院議長、中沖豊元知事など今日まで建設に多大な尽力をされた、政・財・官など各界、各層からの出席でした。私も微力であったが、議員として20年、首長として8年、計28年建設促進運動に関わった1人として招かれたものと思います。
さて、開業後3日間の利用実績がJR西日本とJR東日本から発表されました。
それによると、富山駅からの乗車人数1日平均4700人・新高岡駅1600人・黒部宇奈月温泉駅700人、3駅合計7000人だった。金沢駅は9800人、終着駅が1番賑わうとの予想道りの結果になりました。
しかし、JR西の真鍋社長は18日の記者会見で、大変好調なスタートと評価したうえで一過性に終わらせず定着するよう取り組む姿勢を強調。と新聞が報じましたが当然のことと思います。
ただ、懸念材料もあります。私の知人が開業日の14日京都から来宅しました。京都から金沢間はサンダーバード。金沢駅から新幹線「つるぎ」で富山へ。しかし、開業日でありながら自由席4両のうち、1両が知人1人で、まさに貸切り同様であったといいます。
私も、17日所用で金沢へ行きました。
富山駅―金沢駅は高速バスで運賃930円。所用時間約1時間。しかも、金沢駅から香林坊経由兼六園下まで行っても930円です。
あいの風とやま鉄道は、運賃1220円。所用時間約1時間。
片や、新幹線は、運賃970円。自由席特急券1840円。計2810円。これが指定席となると運賃970円。指定席2360円。計3330円。所用時間約23分。
確かに速い。しかし、料金でこれだけ差があるのだから、今後は目的、時間的なことを考えて、この3つの交通手段を上手に選択しなければならないと思います。
また、あいの風とやま鉄道にしても、朝、普通列車が混雑して乗客を乗せ切れなかった
問題が発生しました。これは、JRが運行していた13日以前は4両だった編成を2両に縮小したことが原因といいます。結果論だが4両を2両の半分にすれば、朝夕のラッシュ時にはこのようなことが起きると当然予想されたと思うが・・・・
取りあえず予備車を投入し混雑解消がはかられたが4月は高校の新入生が増えるし、この対策が急務でしょう。
また、富山空港の存続も大きな課題です。今のところ、機体が小さい機種に一部変更されたものの一日6便は維持され、新幹線開業前と比較してもあまり影響はなかったとのことで一応ホッとしています。しかし、かつて仙台―羽田。新潟―羽田便など新幹線開業後いずれも減便そして廃止となりました。航空会社は赤字が続けばいとも簡単に撤退するのが現実です。新幹線と、どうバランスをとるか、これも課題でしょう。
いずれにしても、新幹線開業を機にそのメリットを、それぞれの地域が観光に或いは企業誘致などに、どう生かしていくか、そして、どう地域を活性化してゆくか。
地方創生が叫ばれる時代 自治体、観光協会、商工会議所など正に智慧の出しどころです。それによって自治体間に格差が生まれます。それが地方自治というものであると思います。
そして、北陸新幹線の最終目的地は大阪であることを忘れてはなりません。
【3月12日 滑川高校にて】
【3月14日 永原功北陸経済連合会会長と吉田忠裕YKK会長】