4月22日(水)富山県民生涯学習カレッジ高岡地区センター「JR高岡駅前・ウイング・ウイング高岡」7Fで平成27年度前期・通年講座が始まりました。
目的は『ふるさ富山で実践されている研究や活動に理解を深め、郷土の魅力を再認識するとともに、こころを豊かにする文化的な生活を考える』とあります。
内容は人間探求コース①ふるさとの知と技、②ふるさとの歴史と文化。教養講座として
a自然に親しむ、b健やかにくらす、などがあり、それぞれ8月まで前期5回開催されます。私は①の分野で第1回目として「とやまのくすり配置薬業300年の歴史と未来に向かって」と題し話しをさせて頂きました。
それにしても、その他共学講座や教養講座・自遊塾など実に多彩な内容です。正直私もこれ程充実した内容で県民生涯学習カレッジが開催されているとは知りませんでした。汗顔の至りです。
さて、幕末の儒学者佐藤一斉の言葉に「少にして学べば、壮にして為す 壮にして学べば、老にして衰えず 老にして学べば、死して朽ちず」とあります。
正に生涯学習とはこのことでしょう。広辞苑によれば、教育とは、教え育てる。学習とは経験によって新しい知識、技能 態度 行動 傾向認知用式などを習得する。とあります。
福沢諭吉の「学問のすすめ」も同様です。彼のふるさと大分県中津の子供たちの為に書いたこの本を開くと「天は人の上に人を造らず 人の下に人を造らず 人間皆平等である」有名なこの言葉で始まる[学問のすすめ」。しかし、世の中どうであろうか?貧富の差はあるし社会の中でもさまざまな格差が歴然とあります。
なぜか 結論は勉強や努力する者としない者とは格差がつく。当たり前のことであると私は理解しています。だから本のタイトルが「学問のすすめ」です。やはり人間一生学習すべきと改めて思いました。
ところで、実に10数年ぶりにJR高岡駅に降り立ちました。駅舎も一新、万葉線も駅に乗り入れ駅前の風景も様変わりしていました。ウイング、ウイング高岡もそうであろう。1Fがリトルウイングとして市民の憩いの場。2F・3Fは市立図書館、4Fホール、5F研修会場、6F男女共同参画室、7F県生涯学習高岡地区センター及び県立志貴野高校校長室など、その上が高校の教室等であります。正に複合施設の典型的な好例であろう。
それにしても、受講者の皆さんの真剣な眼差しには感心しました。
終わりに、10数年前と変わらなかったのは、大伴家持像とかたかごの花をつむ乙女の像でありました。
『もののふの、八十をとめらが、つみまがふ
寺井の上の かたかご花』
◆富山県民生涯学習カレッジ高岡地区センターにて