なかや一博 ブログ

沖田川放水路竣工式

3月4日午前10時より表記竣工式が石井隆一県知事、宮腰光寛代議士を始め来賓、地権者、自治会、工事関係者等多数の出席のもと執り行われました。御存じの通り、早月川河口から上市川河口までの海岸線は約8KMです。

この間、富山湾に注ぎ込む川らしき川は、かつて中川だけでした。しかも河口手前の橋場で、沖田川、大町川、伝五郎川、四間町川等の小河川が合流します。この為、少し雨が降ると増水した中川に小河川の水が橋場で入り込めません。それ故、戦前より町部で水害が多発しました。そこで、県営田中川排水改良事業として昭和23年より昭和26年まで4年の歳月をかけ畑であつた所を掘削して人工的に造られたのが田中川です。

しかし、昭和40年代に入り高度経済成長とともに宅地開発が盛んに行われ、保水に重要な役割を果たしている田畑が消滅してゆきます。特に昭和44年8月の豪雨では、中川及び支川沖田川の河績不足により、滑川市街地において甚大な被害が発生したため抜本的な治水対策の必要が生じました。このため、下流市街地の洪水被害を防止する目的で市街地上流部において各支川を連結させ、洪水を全量カットして滑川漁港の西側に放水する放水路の整備が行われました。そして、中川上流宮窪地内において分水。これが「中川放水路」です。

昭和47年から約30年の歳月と約76億円の巨費を投じ平成13年度完成しました。
これによって下流域で浸水被害が著しく少なくなると考えられました。しかし、その後も続く宅地開発や沖田川流域の郊外に大型店の出店、大型駐車場の出現、また、近年ヒートアイランド現象の発生と局地的集中豪雨の多発、加えて沖田川は残流域が大きく流下能力が低いなどから、沖田川を河端地内JR北陸線{現あいの風鉄道}沖田踏切海側で分水し町内の道路下を暗渠として富山湾に注ぎます。これが「沖田川放水路」計画です。
これを、強力に推進する為関係団体が集まり、期成同盟会が結成され、県や国に対し要望、陳情を繰り返し行われました。

折しも、平成13年6月29日の豪雨で459棟の家屋が浸水被害に見舞われた。その結果、県では沖田川の下流域における治水の安全性を高める為、平成14年度から滑川市が整備する都市計画道路、加島町―下島線の地下に箱型の水路を設置し富山湾に直接洪水を放水する工事として始まりました。

そして、ここに15年余の歳月と約37億円の巨費を投じ竣工式を迎えたのです。これによって地域の洪水不安はかなり軽減されると思います。私自身も期成同盟会の活動に長年携わってきた一人として感慨無量な思いであり、喜びもひとしおであります。

尚、祝賀会では滑川中央保育園園児による、かわいい子供獅子舞が披露されました。
会場からは園児の演技を称える大きな拍手が鳴りやみませんでした。

DSC_0990 DSC_0991

DSC_0992 DSC_0993



なかや一博 オフィシャルブログ

ブログ 最新の投稿(5件)

9月 2024
« 8月    
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  
なかや一博 フェイスブック

リンク

トップへ戻る