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花見と入学式

 世の中に、絶えて桜のなかりせば
          春の心は、のどけからまし  古今和歌集 在原業平

今年の桜は全国的に開花宣言も満開宣言も昨年より一週間程早く、富山松川の桜も開花宣言が出たのが3月27日。その3日後には満開宣言がでました。
富山気象台観測史上最速という。さて、我が家の裏庭に、樹齢約20年程のソメイヨシノと枝垂れ桜が各1本あります。
そのソメイヨシノが4月1日満開で、やはり、昨年よりかなり早かったです。
早速、友人、知人10数名でバーベキューを開催しました。そして桜の枝に、桜に関する一句や一首を吊るし、それを読み上げ盃を交わし痛飲しました。

枝に吊るしたのは
①初桜、折しもけふは、能日かな 芭蕉
②さまざまな、こと思い出す,、桜かな 芭蕉
③見限りし、故郷の山の、桜かな 一茶
③散る桜 残る桜も 散る桜 良寛
④どの枝も、風を喜ぶ、糸桜
⑤櫻花、いのち一ぱい咲くからに、生命をかけて、わが眺めたり  岡本かの子
⑥清水へ、祇園をよぎる桜月夜、こよひ逢う人、みなうつくしき  与謝野晶子
⑦いっせいに、桜咲きたる花びらの、一つ一つに光ありつつ
{注}④と⑦はどなたが作者かは知りません。

さて、以前は小学校の入学式は桜の開花時期と重なっていた様な気がします。だから小学校の校章の多くは「さくら」です。
私の母校滑川高校の入学式は4月9日午後2時から挙行されました。当日は、あいにく肌寒いお天気で、しかも、葉桜。
しかし、挙式が行われた体育館はさすが新入生の清々しい姿に、寒さも忘れてしまう程でした。来賓と多数の保護者の出席のもと厳粛な内に滞りなく終えましたが、やはり、卒業式とは違い涙はありませんでした。
今年の入学生の数は普通科3クラスが1減の2クラス、商業科1クラス、薬業科1クラス、海洋科1クラス、5クラス計200名でした。
彼らの3年間が思い出多き、充実した学生生活であるよう念じ学校を後にしました。

ここで、滑川高校校歌を紹介します。
本校校歌は、北園克衛作詞、岡部昌作曲により、昭和24年に制定されました。
一題目では、朝日に美しく輝く立山連峰に抱かれて、百年の歴史と伝統を誇るこの滑川高校で熱き夢を語り合おう。
また、二題目では、蛍を袋に集めて、その光で学んだといわれ中国の学者 車胤の若き日の苦難を思い、かけがえのない青春の一日一日を大切に過ごしてほしい。
という願いが込められています。

滑川高等学校校歌 (作詞 北園勝衛  作曲 岡部昌)

一 朝日に匂う 太刀の嶺        
  雲井はるかに 青春の          
  赤き血に沸{たぎる} 我等の日     
  加積の郷{さと}の 学舎に       
  栄えある歴史 うけ継ぎて        
  祖国をにない 集える我等        
     
                      
二 有磯の海に 風荒れて
  思え車胤を 青春の
  波のごと迅{はや}し 我等の日
  雄々しく潔{きよ}く 血と愛に
  鍛えん秋{とき}を 惜しみつつ
  理想に燃えて 集える我等

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