飛び習う 青田の上や 燕の子 麦水
6月11日{月}滑川高校と平成23年[2011}姉妹校の締結を結んだ大韓民国・仁川海洋科学高校3年生と2年生の一部63名及び權校長など教職員7名、計70名が本校に来校しました。
目的は、「生徒同士の交流活動を実施し、韓国の経済・文化・歴史学習を通して異文化の理解を図り、国際的視野を広める。」とあります。ご存知の通り本校には海洋科があることから姉妹校として締結された2011年から相互訪問が始まりました。
今回の日程は、6月7日仁川を出発し、海洋大学所有の約千トンの船で洋上実習を重ね約60時間かけて6月9日夕方富山新港着。宿泊は全て船中泊です。10日、立山アルペンルート、雪の大谷、室堂など散策。天気は良かったそうです。帰路100円ショップにてお買い物。これが、意外と人気があるそうです。
6月11日午前本校訪問。深層水の実習棟でのサクラマスの養殖などを見学。午後、市民交流プラザで昼食会。私は、同窓会長としてここから出席しました。最初に本校石倉校長挨拶。次に權校長挨拶。次いで、両校生徒代表挨拶。本校代表は韓国語で、仁川高校代表は韓国語で挨拶。両校とも立派な挨拶でしたが、本校の代表は韓国語ですから大したものです。
その後、両校の実習や活動内容などをプロジェクターを使いそれぞれ紹介した後に昼食、歓談に入りました。
通訳の方は現在富山県庁国際課にいる韓国の人でした。昨年の朴校長は定年で退職されていました。韓国では教職員の定年は62歳。退職は誕生日を基準日とし、2月と8月の2回あると言う。ここが日本と違うところであろう。
また、生徒が感動したのは、やはり雪の大谷であるという。韓国では、標高2千m以上の山はなく、雪そのものが珍しい中、6月にもかかわらず10mを越す雪の壁には驚いていたといいます。
私が始めて海外に行ったのは24歳の時、昭和46年{1971}第一回富山県青年の船の団員として、韓国、台湾、香港を訪問しました。見るもの、聞くもの、全てが新鮮で驚きと感動の連続でした。でも、海外へ行くなら、むしろ先進国より発展途上国へ行った方が良いのではないだろうか。何故なら、何不自由なく生活している日本がどれ程有り難いか。そして、日本の良さを認識する絶好の機会になるのではないでしょうか。
今、日本と韓国の関係は多少ギクシャクしている。しかし、21世紀は間違いなく彼らの時代である。2050年と言っても彼等はまだ50歳です。故に、この様な交流の積み重ねによって、日・韓両国の未来が希望の絆で結ばれると信じたい。その後、ほたるいかミュージアムを見学し記念写真を撮り、3時頃帰宅しました。彼等は、12日宇奈月・黒部峡谷へ行き、13日富山新港から仁川へ帰る日程と言う。いずれにしても、双方にとって内容はのある交流会でした。
市民交流プラザで挨拶する本校石倉校長。左、權・仁川高校校長。記念写真ははまなす公園。