塵にまみれし街路樹に いと麗しき 小雨降りけり
滑川高校同窓会総会{会長・中屋一博}及び懇親会は 8月10日西地区コミニテイセンターで午後6時から100名を超す多数の参加のもと盛会に開催されました。
総会は毎年8月、曜日に関係なく8月10日と定められ、会員は戦前の水産講習所、滑川高等女学校、滑川商業学校、滑川薬業学校、水橋商業学校、終戦直後の併設中学校、県立滑川中学校{当時は県立の中学校があった}、昭和23年以降の新制滑川高等学校、水産高等学校、海洋高等学校の各卒業生等です。
これ程、多様で多くの学校が集まり現在の滑川高校になっている訳ですから、卒業生も3万人を超す県下最大規模を誇る同窓会として発展し、各界、各層に有為な人材を輩出し活躍しておられることは誇りとするものです。
当日は連日続く真夏日でしたが、夕方から雨が降り出し、出席が心配されましたが紀憂に終わりました。しかし、その雨は「慈雨」。即ち、草木や作物にとっては恵みの雨であり、塵に汚れた樹木にとってもそれを、洗い流す雨でした。
さて、先日上京の折、私の友人が、ある会合で富山弁と思われる話し方をする人がいた。出身地を尋ねると富山県。もう一歩踏み込んで話を進めると滑川高校出身であった。双方とも驚いたが、それ以後会話が弾み、再会することも約束したと云う。
年齢も、考えも、学んだ学科も違う者が同窓の二文字で心が通じ合う。それが、同窓生だと思います。誰にも生まれ育った「ふるさと」があるように、青春のひと時を数々の思い出と共に過ごした学び舎、それが母校であります。そして、何歳になっても、人それぞれの心の拠りどころとして生きているものと思います。
懇親会の最後に、校歌を全員で合唱し母校の更なる発展を祈り、来年の再会を約し散会しました。会場を出る時には、すっかり雨も上がり夜空には星が輝いていました。
参考まで・・・広辞苑より 母校―自分が学んで卒業した学校。