2月10日午後4時より、滑川市民交流プラザにおいて、祝日に日の丸を掲げる会{会長・本田繫氏}の第3回講演会が開催されました。
ご存知の通り「日の丸」を国旗、「君が代」を国歌とすることに賛否両論がありました。
特に、教育現場では激しい反対論展開され、とりわけ「君が代」の歌詞が取り上げられました。しかし、平成11年8月13日の規定により日本政府は公式に日本国の国旗は「日章旗」{日の丸}であり、国歌は「君が代」であると指定しました。
私は、世界中どの国にも国旗、国歌はあり、国民は愛国心を持つことが望ましいと思います。その意識を高めることにも繋がる「国旗、」や「国歌」は必要なことと思います。
しかも、今の「国旗」や「国歌」に政治的、宗教的な背景を感じる人は殆どいないと思います。スポーツの世界でも、オリンピックや世界選手権などの表彰台で日の丸や君が代のシーンが流れたとき、多くの日本人は感動します。
また、優勝者が日の丸を背にして会場内を走り回る姿を見ても、政治や宗教を感じる人はいないと思います。素直に勝利を喜ぶ姿に、勝者が日本国の代表であることを示すものとして「日の丸」使用しているだけです。
その意味からしても祝日に日の丸を掲げることに何の抵抗もありません。
しかし、時々忘れたりしますが・・・・・
さて、講演会ですが第一部は
講師:筒井和人氏
テーマ:「これからの東アジアの安全保障」―大陸勢力中国の米海洋戦略への挑戦―
講演内容は
①戦略環境のパラダイムシフト ②我が国の戦略の在り方 ③中国の戦略の一貫性
④孫氏「謀を伐つ」 ⑤台湾 ⑥北朝鮮問題 ⑦韓国 ⑧沖縄 ⑨ロシア
⑩歴史戦から「民主戦」へ ⑪米戦略転換の遅れ ⑫ペンス演説 ⑬米INF破棄
⑭マティス更迭 ⑮日米戦略転換の時 ⑯神話の継続 ⑰歴史の分水嶺 ⑱普遍的価値
⑲戦略の空洞化 ⑳少子化 ㉑日本の特異性 ㉒平成とは ㉓戦略再構築の時
㉔憲法は米抑止力の函数 ㉕現代の大艦巨砲主義 ㉖公平性回復 ㉗行き過ぎた「戦後レジーム」
㉘東京大改革 ㉙日本の春 ㉚日本の民主主義・リベラルとは?
30項目に分けて詳細に説明。結論から言えば、自国の安全や防衛は自らが守る気概を持つことの重要性を論じられたと思います。
<井筒和人氏の略歴>
昭和32年生まれ 立山町出身 富山中部高校 東京大学出身
防衛省官房審議官{防衛白書担当} 防衛省技術研究本部・副本部長 現在、民間企業に就職
講演会・ 第二部
講師:葛城奈海氏
テーマ:「国と自然を守るということ」
講演内容は
学生時代は自衛隊にはアレルギーがあったが、合気道を通じて、自分の身体は自分の努力によってまず守る。今日の平和な日本は、日夜、我が国の安全と防衛に身命を賭して尽力している自衛隊が存在するからこそであり、平和は決して、天から降ってくるものでも、地から湧き上がるものではない事を理解した。
そこで、自身も、3年間のうち50日の訓練を得て、予備自衛官補になり、現在は予備三等陸曹であることを紹介されました。
また、尖閣諸島周辺には漁船で15回渡りレポート。漂流物の除去や、ヤギによる生物多様性への影響調査活動などの体験を話されました。又、民主党政権下で発生した海上保安庁の船に中国漁船が体当りした事件や、国有化した後の中国公船の領海侵入の常態化に対する日本政府の対応を批判。
これを、インドネシアやパラオでは、領海内における中国漁船の不法操業の拿捕や爆破、あるいは、違法操業船の追跡、発砲、中国人を拘束するなどいずれも毅然と対応している例を挙げ、我が国の弱腰外交を批判。
以前、稲田防衛大臣の時、マティス米国防長官{当時}が来日の折「米国は安保条約5条によって、日本を守る」と発言。この時、稲田大臣は安堵と喜びの表情を見せたが、そもそも、自国で身体を張って守る気もないのに、同盟国といえども、何故血を流すのか?と彼女は平和ボケした日本人に警鐘を鳴らされました。「自らの健康は自らが守る」いわゆる、セルフメディケーションと同様まず、自助努力の必要性を論じられました。
講演会終了後、彼女に、彼女が指摘する平和ボケの日本になった原因は何か?それを解決する処方箋は?しばし、議論をしましたが、複合的な要素で今日に至り、複合的な処方箋が必要との認識で一致しました。その、複合の内容は機会をみて書きたいと思います。
<葛城奈海氏の略歴>
東京大学農学部出身、ジャーナリスト、俳優 予備三等陸曹 防人と歩む会会長など
写真は、講演会の様子と控え室にてお二人と共に