なかや一博 ブログ

日別アーカイブ: 2024年12月15日

第9回長岡すみ子の会

12月15日{日}午後4時から、富山市のオーバードホール・中ホールで恒例の、民謡,唄と踊りの祭典・歳末恒例のチャリティーショーが会場一杯に埋め尽くした来場者を迎える中、今年で9回を数え、今回は「能登半島地震からの復興に向けて」と題し、盛大に開催されました。

前日の自衛隊演奏会に引き続いて、2日間連続で音楽に親しむ機会でしたが、吹奏楽と民謡と言った全く違った分野であり、それなりに楽しみました。

実は長岡さんと私の妻が滑川高校時代の同級生と言う縁もあり、日ごろから親しくお付き合いをしている仲です。さて、ショーは7部構成からなり、
第一部 オープニングは「能登半島への思いを載せて」

 ・兼六園松づくし ・珠洲山曳唄 {踊り付き} 唄・長岡すみ子 唄いつぐジュニアたち
 ・新川古代神 {踊り付き} ・チャグチャグ馬子・南部茶屋福し
 ・越中おわら節 ・三条凧ばやし{踊り付き} おはこ集 {会の皆さん}
 ・津軽甚句 ・長崎のんのこ節{踊り付き}
 ・珠洲起舟祝い唄 ・伊勢音頭
 ・立山木挽き唄 ・麦屋節 ・津軽たんと節 ・秋田大黒舞{踊り付き}

ゲストコーナー1 津軽の響  津軽三味線の椿俊太郎 {高岡市出身}
 ・津軽じょんがら節 ・津軽よされ節、
  津軽あいや節を椿さんの三味線で長岡さんが声高らかに唄い挙げられました。

ゲストコーナー2 妖艶 紋もよう  加賀山 紋{あや}
 ・越中おわら節 {踊り付き} ・恋路舟唄 ・能登麦屋節 {踊り付き}  
 ・こきりこ節・津軽小原節 {踊り付き} 津軽三味線・椿俊太郎

長岡すみ子コーナー オリジナル演歌集
 ・能登・岬にて ・お小夜雪慕情 {踊り 筏井豊華翔} 民謡 にしひがし
 ・長崎ぶらぶら節 {踊り付き}ー長崎さわぎ ・十三の砂山 {山唄入り}
 ・秋田荷方節 三味線・椿俊太郎 ・帆柱起こし祝い唄

グランドフイナーレ
 とやまいきいき音頭 全員
 踊り 筏井豊華翔と華の会他 ・三味線・椿俊太郎他多数 ・琴・桂 博子
 尺八・坪内隆悦・伊藤寿美隴 ・胡弓・加賀山紋・伊藤寿美隴・鳴り物 同左

以上、30曲余り熱演が繰り広げられました。唄あり、踊りあり、津軽三味線あり、内容の濃い3時間あまりでした。

特に、ゲストの加賀山 紋さんの父親が、長岡さんの師匠で現在金沢在住の民謡歌手加賀山 昭さんです。加賀山さんの実家が珠洲市にあり、今回の能登半島地震で大きな被害が出たと言う。

紋さんが唄う前に、その話をされた時には、うっすらと涙ぐむ時もありました。また、馳知事より、正月に珠洲市で民謡を唄って、珠洲市民に元気をつけて欲しいと要請され、楽しみにしていることなど話されると、会場から大きな声援がありました。

津軽三味線の椿俊太郎さんは高岡市出身の美男子で25歳とのこと。撥サバき、音色どれをとっても迫力満点です。二胡,琴、琵琶、三味線など弦楽器は数多くありますが、迫力において津軽三味線の右に出るものは無いような気がします。正に圧倒されました。

尚、津軽三味線5大曲は、津軽じょんがら節。津軽よされ節。津軽小原節。津軽たんと節。津軽さんさがり。です。

また、「おはこ集」で麦屋節を唄った扇浦遥雅 {はるか}さんは去る9月16日開催された全国麦屋節大会で優勝され、また、11月3日全国民謡民舞大会・青成の部で「布施谷節」を唄い準優勝に輝かれました。この様に後継者も立派に育成されていることに感心します。

また、休憩時間に会員が会場を回って集まった善意の募金額が25万9409円で能登半島地震で被害のあった能登地方と氷見市に贈呈されることが発表されました。
長岡さんの衰えぬ美声と、いつもながらのバラエティーに富んだ内容。社会貢献への変わらぬ思い。十二分に満足した3時間余りでした。

最後に全員がホワイエで来場者を見送ってくれましたが、長岡さんと再会を約し別れました。

写真はパンプレット。椿さんの津軽三味線で唄う長岡さん。フィナーレ。

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