滑川商工会議所新春講演会が1月27日{月}午後2時~3時30分まで商工会議所3階ホールで開催されました。当日の講師は、国際政治学者・村田晃嗣氏で、演題は・激動の2020年を読み解くー激動する世界情勢と日本の課題ーと題し1時間30分途切れる事なく機関銃の如く話されたのには驚きました。
氏は、同志社大学法学部教授。専攻はアメリカ外交、安全保障政策の研究。衆参両院の憲法調査会、安保法制の参考人も務められ、TVでも積極的に発言されています。講演内容は多岐にわたっていましたが、今後の大きな課題は人口減少問題点と少子化対策として、このまま何の対策も講じなければ、2300年には日本の人口は2000人となり日本消滅である。
講演前控室での私との会話の中では「移民政策がカギである」と述べておられました。
また、ポスト安倍について、一人ひとりの名前を挙げその長短を解説しながら,安倍・麻生・岸田のトライアングル対二階・菅・古賀誠の駆け引きも見逃せない。との発言もありました。衆議院解散の時期については色々な説を解説された中で、11月3日説である。
この日はアメリカ大統領選挙の日である。もし、トランプ大統領再選が確実であれば、東京五輪・パラリンピックの余韻冷めやらぬ内で、トランプ大統領と対等に話ができるのは安倍しかいない。として解散する。こんな奇策も或いはあるのかもしれない。
最後に、大阪万博を牽引した故堺屋太一氏の言葉を引用して「政治の不詳事が相次いでいる時こそ、有権者は賢くなれ」、「賢い有権者には、賢い政治家が生まれる」、「今はその逆である」、1票を行使した後、選んだ政治家の言動をチェックする重要性も言われました。
私も同感です。
ルソーの言葉に「選挙の時だけ選挙民が主人だが、あとは奴隷だ」の諫めの言葉と同時に、著名な政治家モスカはその著書「支配する階級」の中で、「政治家」と「政治屋」を明確に区分し、真の政治家は「社会の欲求を察知し、社会が到達すべき目標に導く最善の手段の方法を知っている者」これに対して「政治屋」は「統治システムの中で権力の座に達する最も近道を知り、又、これを維持する方法を知っている者」改めてこの言葉を思い出しました。
いづれにしても言語明瞭・意味明瞭な講演会でした。