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三年ぶりの演奏会

二人乗り したるこの道 思い草  吉崎陽子

9月18日{日}13時ー15時40分まで、JR富山駅前マリエ7階県民小劇場「オルビス」で、第57回錦心流琵琶富山支部{支部長・杉本紫水、後援会長・中屋一博}秋季演奏会が3年ぶりに開催された。

どんな会も、様々な行事も、新型コロナの影響で、中止や、延期を余儀なくされた3年余であった。今回の開催もワクチン接種が進んでいるとは言え、陽性感染者が高止まりの傾向にあり、開催の是非について支部長など、かなり悩まれたが、感染症対策に万全を期して開催することになった。
それにしても友情とは有難いものである。今回も遠く大阪支部より水原吟水副支部長を始め、内田景水福井支部長、増泉友水金沢支部長等演奏会に花を添えて頂いたのも杉本支部長の熱意の表れであろう。当日の観客数は60人ほどとまずまずであった。

さて、琵琶には平家琵琶、筑前琵琶、雅楽琵琶に錦秋流の薩摩琵琶がある。薩摩琵琶は戦国時代薩摩の島津忠良が藩士の士気を鼓舞する教訓的な歌詞を作り、盲僧が曲を付けたのが始まりと言われる。
豪壮な音が出るように、糸を押しつけて、柱を高くし、大きなバチで腹板をたたく独自の奏法も生まれた。薩摩では、剣術の示現流と共に武士のたしなみとされた。薩摩琵琶の材質は、伊豆諸島御蔵島の桑の木が最適でその大木を伐採後、10年は自然乾燥で寝かせると言う。琵琶の魅力は、音色と魂に訴えかけるような響きであると言う。人の心の琴線に触れるとは、このことを指すのだろうと私は勝手に思っている。

琵琶は古代ペルシャの楽器バルバットが起源といわれ、7世紀日本に伝わったという。正倉院宝物の中に聖武天皇愛用螺鈿細工の琵琶がある。
私も、以前、国宝正倉院展を鑑賞し、この琵琶を見たことがあるが、1400年余りの遥か昔、遠くシルクロードを経由し、終着点の奈良に伝わってきたことに驚いたことを思いだす。いづれにしても、琵琶の演奏曲目は、殆ど歴史的故事に由来したものばかりである。歴史の好きな私には、演奏を聴きながらその歴史的背景に思いを馳せた2時間40分余であった。

会員にとって、コロナ禍で練習量も少ない中での開催で多少の不安もあったと言う。又、いくら練習をしても、その発表の機会がないということはモチベーションを保つのは中々難しいとも言う。しかし、終了後あちこちから良かったとの声を耳にした時、会員はホッと胸をなでおろすと共に、多少の充実感を味わった事と思う。
盛会裏に終えた後、場所をかえ暫しの直会を以て散会した。貴方も琵琶を始めてみませんか。

参考まで当日の演奏曲目と演奏者を記します。
①曲目 新曲川中島 演奏者 伊藤恭章 
②本能寺 松田惠水 
③ひめゆりの塔 有澤結水 
④紅葉狩 嶺瑛水 
⑤乃木将軍 金沢支部 中井蘭水 
⑥石童丸 大阪支部副支部長 水原吟水 
⑦実盛 金沢支部長 増泉友水 
⑧血染の聖教 福井支部長 内田景水
⑨白虎隊 富山支部長 杉本紫水

写真は、挨拶する私。白虎隊を演奏する杉本支部長。

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