くらがりの 天地にひびく 花火哉 子規
恒例の滑川の夏を彩る「ふるさと龍宮まつり」が7月19日{土}–20日{日}二日間にわたり開催された。
初日19日は30度を超す暑さの中、ほたるいかミュージアム周辺でキッチンカーやテントでグルメを楽しむコーナーやお笑いライブ。夕方には「龍宮パレード」と題し、「新川古代神」などの街流しが行われ、市内の団体、企業、町内会など約900人が一帯を練り歩いた。また、児童クラブの「やさこ」も参加しパレードを盛り上げた。そして、揃いの浴衣や法被などの姿で,新川古代神保存会の演奏に合わせ街流しを楽しんだ。
第一回の滑川まつりの街流しは、昭和39年に高月町から、寺家小学校まで行われ、昭和53年まで練り歩いたが、翌年から現在の「ふるさと古代神まつり」となり今日まで続いている。八尾町の「越中おわら風の盆」のように数百年の歴史と伝統を誇る街流しは、子供の頃から、学校を始め、地域全体で伝統と保存に取り組んで地域社会にキッチリと根ざしている。これに対し、町起こしとして、新たな街流しを企画することは、中々難しい。
しかし、50年近くの長きにわたり連綿と引き継がれていることは嬉しいことです。
翌20日は最大の呼び物「海上花火大会」である。
この時期、夏の風物詩として全国各地で花火大会が開催される。長岡や秋田県大曲、そして、東京隅田川花火大会のように日本三大花火大会から、それぞれの地域住民が楽しむ花火大会まで内容は様々である。滑川の海上花火の特色は、県内最大級の正3尺玉が打ち上げられることである。
通常3尺玉は、3尺{90,9㎝}の筒で打ち上げる花火ですが、実際の3尺玉の直径は85㎝ほどです。これに対し、正3尺玉は直径が正真正銘の3尺{90,9㎝}の花火玉です。
僅かな違いですが、海上で打ち上げるため、この一発の為に特別な台船が必要です。海面から600mの高さまで打ち上げ、開く大輪の輪も、半径300m、直径600mと他の花火とは、大きさも音も比べものにならない大きさです。この為保安区域もかなり広く設定されています。当然価格も高額です。
花火は午後8時10分に、滑川漁港灯台周辺と海上の台船などから次々と打ち上げられた。フィナーレで目玉の正3尺玉が轟音とともに、大輪を描くと自然と大きな歓声と拍手が起きました。
それ故、これを見る為今年も近郷近在から多数の人々で溢れていた。それにしても、この素晴らしい花火が間近で、しかも無料で観覧できることは有難いことである。
写真は、新聞に掲載された広告。正3尺玉{北日本新聞より転載}。私が写した正3尺玉。他の大輪の花火。