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桜 満開

見渡せば、春日の野辺にかすみ立ち、咲きにほへるは、桜花かも。(万葉集より)

我が家の裏庭に、樹齢15年程の染井吉野と枝垂れ桜があります。
今年は、やはり平年より早く4月3日満開になりました。しかも、今年はウソの被害もなく花弁の色も鮮やか。ところで桜と言えば古来より山桜を指していたと言いいます。和歌などに歌われる桜は殆ど山桜であり、それが、江戸末期江戸市中への花木の供給地であった「染井」で江戸彼岸桜と大島桜との交配で生まれたのが「染井吉野」。吉野の桜と間違わないように、染井の地名を冠したと言われています。

以前、静岡県三島にある遺伝子研究所を知人の紹介で訪ねたことがあります。ここには、自然交配もあれば人工交配も合わせて約300種の桜が植えられていました。緑の花弁の桜もあれば直径5センチ程の大きな花弁の桜もあるなど、品種の多さには驚いた記憶があります。
縁あってその中から珍しい5品種100本を滑川市総合体育館付近に植樹し、現在大きく育っています。

さて、4月2日は自宅の2本の桜の下で、友人等でバーベキューを囲み小さいながら花見を楽しみました。翌、3日午前9時頃出発し、数え99歳白寿の母と妻と3人でドライブを兼ね4か所の桜の名所を回りました。

最初は常願寺川右岸の常願寺公園の桜。
時間が早かったせいか花見客は殆ど居なかったが道路沿いの老木の桜は見事でした。

次に松川の桜。両岸を埋め尽くす約500本とも言われる「染井吉野」が咲き乱れていました。しかも手の届く高さです。正に桜花爛漫とはこのことでしょう。
加えて、遊覧船にお城があり、やはり絵になります。この頃になると多くの花見客でごったがえしていました。

次は呉羽山の桜。本数は少ないが山頂から見る富山市内と遥かに仰ぐ立山連峰の雄姿。
富山市名誉市民であり文化勲章受章者、山田孝雄氏は「国巡り、山々見れば、故郷の越の立山、類稀なり」と詠みました。剣岳の雄々しさは滑川から眺めるのが1番と思うが、立山連峰全体を見るのなら呉羽山山頂でしょう。
また、この立山の山々は富山県民に無言の勇気、元気を与えてくれていると思います。そして、富山平野を横切る北陸新幹線を見た時、富山に新しい時代の幕開けを予感させました。

最後に県立水墨美術館中庭にある枝垂れ桜。広大な芝生庭園に1本だけある枝垂れ桜。これも見事の一語に尽きます。そしてバックに神通川堤防上の染井吉野と立山連峰。素晴らしかったです。

4か所其々趣の異なる桜を見物してきましたが、いずれの染井吉野も樹齢を考えると、今後の対策も必要でしょう。正午には帰宅したが、わずか3時間の駆け足での、お花見であったが県内にはこれ以外にも、数多くの桜の名所あります。しかも我々の近くにあります。改めて富山県はいいところだと思いました。
桜が咲き、菜の花が咲き、こぶしやモクレンやチューリップが咲き乱れる。

百花繚乱。正に、野が山が海が躍動の季節です。

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<我が家の枝重ね桜と染井吉野(左)、常願寺公園道路沿いの桜(右)>

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<松川の桜と遊覧船(左)、呉羽山山頂より富山市街と北陸新幹線(右)>

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<水墨画美術館中庭の枝重れ桜>



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