なかや一博 ブログ

月別アーカイブ: 2020年4月

滑川高校入学式

外に出る 触るるばかりに 春の月  汀女

4月7日夜はスーパームーン。大きく、明るく、8日未明まで幸せそうに輝いていました。その8日{水}午後2時県立滑川高校入学式が挙行されました。例年と違い新型コロナウイルスの影響で、しかも、前日7日7都府県に対し緊急事態宣言が発令されたこともあり普通科2クラス、商業科、薬業科、海洋科各1クラス計5クラス200名の入学生、保護者、教職員、来賓の殆どがマスク姿で体育館は異様な風景でした。
やはり富山県内でも陽性の感染者がで出るなど連日の報道の影響と思われます。式次第も従来より時間短縮も含め、国歌斉唱、祝電披露はカットされました。また生徒同士の間は少し距離がありました。

校長の入学許可、式辞、新入生宣誓、在校生歓迎の言葉{在校生は歓迎の言葉の代表者のみ出席}続いて校歌は従来在校生10人程が壇上に上がり、ピアノ演奏で歌っていましたが今回は、テープで一題目だけが会場に流されました。
式次第の内容は各学校の自主性に任されていたとのことでした。新入生には少し物足りない入学式でしたが止むを得ないと思います。そして、人生においても予期せぬことが起きる現実を理解する機会になったと思います。

尚、9日全員登校日、10日―22日まで臨時休校の予定です。一日も早く新型コロナウイルス感染症の終息宣言が出されることを願うのみです。

写真は入学許可を出す柳原英志校長。

DSCF5295  DSCF5297



春の四重奏

咲き満ちて こぼるる花も なかりけり 虚子

4月7日{火}朝日町の、あさひ舟川「春の四重奏」を訪ねました。ご存知の通り、舟川の堤防上の桜並木{ソメイヨシノ}と左岸一帯に広がるチューリップ畑、菜の花畑、加えて残雪の後立山連峰が織りなすコラボレーション、特に朝日岳、白馬岳との「四重奏」が見事な風景です。

しかし、山々の残雪や桜の開花時期を人間の手によって調整するのは難しい。結局桜にチューリップや菜の花の開花時期を合わせようとするのだから大変だと思う。まさに、年に一度の夢のような景色は、地元の農家が熱意を持って世話を続けられた賜物と思う。
舟川の堤防上の桜並木も昭和37年頃地元の人々の手によって植樹されたもので、今では、樹齢60-70年280本余りの桜は幹回りも太く、堤防上の桜並木のトンネルや左岸、右岸の並木を仮設の橋の真ん中から眺める風景は圧巻です。富山市の松川の桜並木の約470本には本数では及びませんが、何ら遜色はなく見事な桜です。

7日は丁度満開であり、まさに桜花爛漫でした。チューリップ畑も菜の花畑も地元の農家の方が栽培しておられ、7-8年前から口コミで広がり今日では県内外から多数の観光客が訪れる一大スポットになっています。パンフレットによれば「チューリップの球根を育てるために花を摘んで、桜の根元に撒いています。花びらの美しい肥料が桜の幹を大きく育てて、毎年見事な桜トンネルを楽しむことができるんですよ」とのことです。ここが松川との違いかもしれません。

やはり、どんな世界でも人の目に見えないところで多大な努力をしている人がいることを改めて思いました。
通常、駐車場は協力金として有料ですが、今年は新型コロナウイルスの関係で係員の対応ができず、無料でした。
こんなところでも影響が出ているのには驚きました。

写真は、桜並木と四重奏。当日は、後立山連峰は目視出来ましたが、写真では残念ながらハッキリ写っていませんでした。

DSCF5292  DSCF5290

DSCF5283