2月6日{日}投開票の滑川市長選は、即日開票の結果、元市議会副議長の新人水野達夫氏{58}無所属が、8,432票を獲得し、4選を目指した現職の上田昌孝氏{78}無所属、3期6,719票を1,713票差で破り初当選した。
意外だったのは、マスコミや私も含め、投票率は前回を下回るだろうと予想した。
その理由として
①顔ぶれが前回と同じで、新鮮味に欠けいまいち盛り上がらない。
②新型コロナ禍である。
③週間天気予報では、選挙期間中の天気が雪模様で天候不順等である。
しかし、結果は違った。投票率は当日有権者数、27,505人に対し55.53%と過去最低前回の55.12%を僅かだが0.41%を上回った。
また、期日前投票数も当日有権者数の24.81%、6,824人が事前に投票した。これも前回の18.67%を6.14%上回った。
普通、期日前投票が多くても、全体の投票率は下がる。投票率が下がると固定票を持った現職が有利で、浮動票をターゲットにする新人には不利と言われる。
それでも今回は違った。何故か。私にもわからないが強いて言えば、期日前投票した人も、当日投票した人も、世代交代を唱える58歳の波が78歳を雪崩の如く押し流したのであろう。それが時の流れであり、勢いであり、誰にも押し戻すことの出来ない時流というものである。
さて、勝者も敗者も滑川市の更なる発展を願い選挙戦を戦った筈である。
戦いが終わった以上、双方が力を合わせて市発展に協力すべきであろう。それがノーサイドである。
それにしても、投票率である。毎回どの選挙も下がり続けている。政治不信なのか。政治に無関心なのか。それとも現状に満足なのか。
投票権は天から降って来たのでもなく、地から湧き出たものでもない。先人の血と汗との戦いで勝ち取ったものである。
その歴史を考えるとそう簡単には棄権できない筈である。折角、18歳、19歳にも選挙権が与えられているのである。
今回、なんと12,377人が棄権しているのである。今一度考えて見るべきである。
私自身何のとりえもないが、選挙権を与えられてから今日まで一回も棄権したことがない。
参考まで、過去6回の市長選の投票率を記す。これ以前はもっと高い。
昭和53年4月9日:投票率88.38%
昭和61年2月23日:投票率81.83%
平成14年2月10日:投票率73.24%
平成22年2月14日:投票率65.85%
平成26年2月9日:投票率64.70%
平成30年2月4日:投票率55.12%
*昭和53年4月9日より平成30年2月4日の間に5回無競争。
令和4年2月6日 滑川市長選挙開票結果{選管最終}
当選 水野達夫 8,432無①
上田昌孝 6,719無③
投票総数15,273 有効投票15,151 無効122
投票率55.53%
写真は、水野氏の総決起大会と当選挨拶風景。いづれも新聞より。