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武道稽古始め

梓弓 春{張る}立つ今朝の心もて 年のひととせ 過ぐしてしかる 
(賀茂すえたか)

恒例の弓道、剣道、柔道、空手の四武道の稽古始めが、1月8日市総合体育館で開催された。私の所属する弓道は体育館内市営弓道場「澄心館」で高校、一般各男女計約40名が参加して行われた。

最初に、山岸光隆市弓道会長から挨拶があり、1年の計は元旦に在り。弓道の元旦は「稽古始め」の今日である。各自はそれぞれの一年間の目標を掲げて練習に励んでもらいたい。

例えば
①大会に出場すること
②昇段審査に挑戦すること
③弓道を通し、弓道を楽しみ、より豊かな人生を過ごす。
など目標を持つ大切さを話されました。

次いで、山岸会長の一手{2本}の矢渡しが行われ、緊張が張り詰めた射場に弦音が響き渡りました。その後、参加者全員が一手をひきました。次に白扇落とし。射割り。風船割りなどが行われ、的中するたびに歓声が上がるなど、日頃では見られない正月ならではの賑やかな風景が展開された。

白扇の扇や射割りの板には髙橋前会長が弓に関する言葉を揮毫して,賞品と共に的中者にその意味を解説して手渡された。私も若かりし時の金的や射割りの板を今も持っている。今回も良き思い出になった事と思う。

最後に私が挨拶し、「1月5日前後の小寒から2月3日の立春までの約1ヶ月が一年で一番寒い時期である。この期間に仏教や神道のような宗教や武道などが行う勤行や稽古を寒修行や寒稽古と言う。寒修行は大岩山日石寺の滝行や神職の水行などがある。武道の稽古始めは寒稽古の期間中ある。つまり、「稽古始め」は技を磨くと言うよりは、精神力を養うことに力点が置かれていると思う。それは一朝一夕に築かれるものではない。鍛錬の「鍛」とは千日の稽古を以て「鍛」とし、万日の稽古を以て「錬」とするが語源であることを話し、地道な努力と目標を持つ大切さを話し」閉会の挨拶としました。

尚、水野市長と上田教育長は競技中会場を訪れ、しばし観戦。山岸会長に激励の言葉をかけ退席された。
他の武道では会場は冷暖房完備と聞く。これでは寒稽古と言ってもピントこない。その点、弓道は28m離れた的に向かって射場から矢を放つ。それ故、射場に冷暖房の入れようがない。私はむしろこの方が良いと思う。凛とした空気や多少の寒暖があってこそ寒稽古であり、武道始めと思う。

写真は、射場風景。射割り{15㎝×15㎝}。風船割り。

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