名月を 取ってくれろと 鳴く子かな 一茶
残暑未だ厳しいとは言え、朝夕の冷え込みが一段と進み10月3日の北日本新聞は、「室堂一帯の紅葉が見頃を迎え、雷鳥沢では、2日ナナカマドの赤とミエカエデの黄、ハイマツの緑が山肌を染め、青空に映えている」と報じている。
確実に秋の足音を感じる季節となりました。
さて、10月1日{日}一社滑川青年会議所創立50周年記念式典及び記念祝賀会が盛大に開催されました。
式典は市民大ホールで、現役会員、シニア会員、県内各JC会員、等約200名が出席し節目を祝いました。式典は50年を回顧する映像が2台のスクリーンに写し出されましたが、今は亡き懐かしい方々の姿を見るとやはり50年の歳月を感じました。
西山剛理事長が「これからも、滑川JCとして地域にに根ざした活動を展開し、さらなる発展に邁進する」と力強く挨拶。上田英俊衆議院議員、麻生将豊日本青年会議所会頭等より祝辞がありました。尚、麻生会頭は麻生太郎元総理大臣の息子さんです。
会頭が滑川のように小さなJCの式典に出席されるのは珍しいことです。
さて、JCとは満20歳から満40歳までの青年たちが、自治体や他団体から金銭的支援を受けず、原則、会の運営は会員の会費収入で活動をしている団体です。活動内容は今では、すっかり定着した「わんぱく相撲ほたるいか場所」「文化講演会」等の開催や「ねぶた流し」への参加や各種事業を活発に展開しています。
私はシニア会員の一人として出席しましたが、卒業して36年。現役のメンバーほとんど知らないのにはやはり年齢を感じざるを得なかった。私は、30歳で入会し、40歳まで10年間在籍しましたが、最後は、富山ブロック協議会北方領土問題特別委員会委員長でした。私の職業は売薬であり、私以外のメンバーは市内で事業を展開する若手経営者です。
よく、県外で事業をする売薬さんがJCに入って、どんなプラスがあるのか。と聞かれました。特に、県外に出張することが多い為、月一回の例会にも中々出席が難しい。そんなハンディもあったが、JCは全国にあり、出張先の秋田県大館、宮城県塩釜、仙台、北海道、深川、留萌、滝川の各JCの例会に出席した。このようにJCに入ったお陰で、異業種交流ができたことは、何よりの財産になった。
また、JCの綱領に「志を同じゅうする者相集い力を合わせ青年としての英知と勇気と情熱をもって明るい豊かな社会を築き上げよう」この言葉に感動した。正直言って、薬業青年部をはじめ業界の様々な会合にでても、このような言葉は無縁でした。
それ故新鮮な驚きを覚えた。私の心の中の何処かに、この言葉と一致した思いがあったから、25歳の時、第一回富山県青年の船に参加したのかも知れません。
そして、JCの「綱領唱和」は薬業青年部の中に取り入れ、文章をかえた形で「配置薬業綱領」として青年部の全国大会で採用した。或は、会や組織の運営についても多くを学んだ10年間であった。結果的にその行動の延長に政治の世界があったと思う。現在現役メンバーが17名と県下では最小のJCですが「小さくともきらりと光る」そんなJCを目指し、60年、70年と引き継いでほしいものです。
懇親会は、会場を新装なった「メリカ」に移し、新田八朗知事も出席され、長岡すみ子民謡シヨーが雰囲気を盛り上げ盛会裏に終了した。
写真は、式典での西山理事長挨拶、麻生会頭祝辞。祝賀会での新田知事祝辞。鏡割り。