なかや一博 ブログ

日別アーカイブ: 2021年11月6日

松桜閣見学(11月5日)

4日は宇奈月温泉で一泊。前日同様快晴である。10時黒部市若栗にある松桜閣を見学。
松桜閣{しょうおうかく}はパンフレットによれば、「初代富山県知事国重正文が1883年に現在の富山市に建て5年住んだ建物です。
国重が富山県知事職を離れた後、黒部の豪農であった西田収三が購入し、現在の場所に移築しました。

その後、地元の天真寺が西田家から1931年に買い取りました。現在はNPO法人松桜閣保勝会が管理しています。
松桜閣は日本の茶道様式に基づく、数奇屋造りの建築様式で建てられ、「北陸の銀閣」と呼ばれています。庭はもともと西田収三が造ったものでしたが、1932年に庭師の城川久治により、「近江八景」をモデルに改めて設計されました。
「ここでは日本の伝統を感じ、四季折々を楽しむことができます。」と記してあります。

ただ、松の古木は確かに多くありましたが、桜は枝垂れ桜2本だけだった。しかも、木の太さや大きさからして、戦後植樹した木のようで、説明員にただしたところ解らないとのこと。
多分富山市で建設当時は桜も結構あったと思われる。それ故,松桜閣と名ずけられたのだろう。確かに京都北山の「銀閣寺」に似ていた。建物や庭園は実に見事なものであった。
尚、国重正文は長州の人である。場所は、北陸新幹線黒部・宇奈月温泉駅より250mの所にあります。

その後、あいの風とやま鉄道水橋駅前「世界一かわいい美術館」を見学した。両日とも天候もよく、充実した一泊二日の小旅行でした。
写真は、松桜閣にて。

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黒部トロッコ電車と宇奈月温泉(11月4日~5日)

谷という 器溢れる 紅葉かな

11月4日{金}~5日{土}紅葉の黒部峡谷をトロッコ電車で家族と共に楽しんだ。
4日、10時44分、宇奈月駅を出発。新山彦橋を通過。宇奈月温泉の源泉のある黒薙。排砂ゲートのある出し平ダム、猫又、鐘釣など滑川出身の室井滋さんの分かり易いナレーションを聴きながら、12時03分終点欅平駅着。
20.1㎞。所用時間約80分の旅である。

欅平駅周辺には、特別名勝、特別天然記念物、猿飛峡があるが残念ながら途中道路が不通の為行けなかった。
そこで、名剣温泉まで散策したが、人食い岩の岩肌を彩る木々の黄色や常緑樹の緑に、朱塗りの奥鐘橋が鮮やかであった。

さて、トロッコ電車を運行する黒部峡谷鉄道は、今年創立50周年を迎えた。平成の始めから約15年間は100万人を超える乗降客数は1994年には137万人と過去最高を記録し、立山・黒部アルペンルートを凌ぐ勢いであった。
しかし、最近10年間は観光の多様化もあり60万人から70万人台まで減少。そこに新型コロナが追い打ちを掛けた。これは単に宇奈月温泉だけでなく全国の観光地も同様である。

実は10月21日~22日に今回と同じコースで宇奈月へ行ったが観光客もまばら、トロッコ電車もガラガラで、正に閑古鳥が泣いていた。
しかし、10月末には緊急事態宣言も蔓延防止等も解除されたことから、トロッコ電車もほぼ満席状態で、結構賑わいが戻って来ているように思えた。
日本広しと言えども、これ程変化に富み、80分も峡谷美を満喫出来るトロッコ電車は此処しかないと思う。
これを含め、立山・黒部アルペンルート等魅力的な山岳観光が富山県に、しかも、こんなに身近な所にあるのは嬉しい限りである。
これを、もっともっと内外に発信してゆきたいものだ。

写真は、トロッコ電車。欅平にて。奥鐘橋より人食い岩を望む。名剣温泉。

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