なかや一博 ブログ

月別アーカイブ: 2023年1月

ふきのとう

裏庭に ひょっこり膨らむ ふきのとう

わが家の小さな裏庭に、ふくらみ芽吹く「蕗の薹」を見つけた。
例年よりかなり早い。まだ1月19日だ。

これも地球温暖化の影響だろうか。蕗は20数年前秋田の知人から数株譲り受けた「秋田蕗」を移植したもので、普通の蕗よりかなり大きく、民謡「秋田音頭」の歌詞に「雨が降っても、カラ傘など要らぬ、手ごろの蕗の葉ソロりと差して、サッサと出て行かん」とあるように、成長すると茎の高さは1.5m、葉も直径1m以上になる。

それゆえ、芽吹きと言っても直径4㎝{写真}もある。

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2023世界に羽ばたく 薬都とやま大会

国めぐり 山々見ればふるさとの 越の立山 たぐい希なり  山田孝雄

1月11日の県内は、高気圧に覆われて抜けるような青空が広がり、白銀輝く立山連峰の雄姿がくっくりと見えた。それにしても青空に映えるパノラマのはいつ見ても感動する。この風景を見ると富山県人なら誰もが富山県には生まれた喜びと誇りを無意識に感じると思う。そして元気,勇気が湧いてくるような気がする。

その好天気の中、標題の大会が午後2時{一社}富山県薬業連合会主催のもと パレブラン高志会館カルチャーホールで開催された。
第一部式典の冒頭中井敏郎会長は挨拶で、「昨年は、医薬品メーカーによる不祥事があり、多くの方々に迷惑を掛けたことに対し陳謝し、今後この様な事態が再び起こらないよう信頼回復に向け全力で取り組む。
今年の干支は「卯」でありピョンチョン跳ねる前進の年である。しかし、因幡の白兎の例を挙げ、油断大敵であることも話されました。

次いで、優良配置従事者に対する薬事功労者表彰があり、知事表彰3名、薬連会長表彰4名が表彰の栄に浴されました。受賞者を代表し謝辞は知事表彰の左近忠久氏が、来賓祝辞は知事代理の有賀玲子厚生部長が述べられました。
次に、富山市主催の中学生・高校生「薬都とやまアイデアコンテスト」最優秀賞の表彰がありました。これは公募し、多数の個人が応募した中から数名ごとにグループ化してその成果を競うものです。

そして、富山大学薬学部のセミナーを受講したり、薬の製造過程や製薬メーカーや印刷会社の社員から各社の取り組みや課題について勉強し、その成果を発表するコンテストである。
その結果、中学生3人1チーム、高校生4人1チーム計7名が関野孝俊・市商工労働部長より最優秀賞の表彰状が授与されました。
受賞者一人ひとりから感想が述べられ、薬の勉強が出来たことや、今後は薬都のPRに努めたい等々の発言がありました。この様な若年層に対して「くすりの富山」への理解を深める企画は良かったと思いました。

第二部、講演会は京都清水寺・森清範貫主を講師に、演題「言霊」{ことだま}と題し行われました。
1時間の内容を詳細について記すことは出来ませんが、言葉には「力」がある。言葉には「魂」がある。それは「心」から発するからである。
豊富な知識、経験、時々ユーモアを交えての話術。アッという間の1時間でした。

特にロシアのウクライナ侵攻に触れ、かって日本はロシアと戦った。日露戦争である。その時、ロシアの文豪トルストイは明治37年6月ロンドンタイムズに投稿し、日本は殺生をしない仏教国である。片やロシアは人類皆兄弟である。しかも汝の敵を愛せよ。と説くキリスト教ではないか。と投稿し戦争の停止を訴えたという。
又、ユネスコ憲章の前文の冒頭で、「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心に平和の砦を築かなければならない」と宣言していると話され、命の大切さ、尊さを訴えられました。

それを聞きながら、ローマ法王を含め、世界の宗教家が命の大切さ、命の尊さ、そして戦争の愚かさをプーチン大統領に、世界にもっと声を大にして発するべきでないか。私はつくづくそう思った。
講演会終了後、控室で昨年4月滑川での講演会以来の再会を喜び、しばし歓談しました。
新年早々ご多忙の中、日帰りでのご講演に感謝し、会場からお見送りをして別れました。

写真は、白銀輝く立山連峰。大会冒頭挨拶する中井会長。講演の森貫主。

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武道稽古始め

梓弓 春{張る}立つ今朝の心もて 年のひととせ 過ぐしてしかる 
(賀茂すえたか)

恒例の弓道、剣道、柔道、空手の四武道の稽古始めが、1月8日市総合体育館で開催された。私の所属する弓道は体育館内市営弓道場「澄心館」で高校、一般各男女計約40名が参加して行われた。

最初に、山岸光隆市弓道会長から挨拶があり、1年の計は元旦に在り。弓道の元旦は「稽古始め」の今日である。各自はそれぞれの一年間の目標を掲げて練習に励んでもらいたい。

例えば
①大会に出場すること
②昇段審査に挑戦すること
③弓道を通し、弓道を楽しみ、より豊かな人生を過ごす。
など目標を持つ大切さを話されました。

次いで、山岸会長の一手{2本}の矢渡しが行われ、緊張が張り詰めた射場に弦音が響き渡りました。その後、参加者全員が一手をひきました。次に白扇落とし。射割り。風船割りなどが行われ、的中するたびに歓声が上がるなど、日頃では見られない正月ならではの賑やかな風景が展開された。

白扇の扇や射割りの板には髙橋前会長が弓に関する言葉を揮毫して,賞品と共に的中者にその意味を解説して手渡された。私も若かりし時の金的や射割りの板を今も持っている。今回も良き思い出になった事と思う。

最後に私が挨拶し、「1月5日前後の小寒から2月3日の立春までの約1ヶ月が一年で一番寒い時期である。この期間に仏教や神道のような宗教や武道などが行う勤行や稽古を寒修行や寒稽古と言う。寒修行は大岩山日石寺の滝行や神職の水行などがある。武道の稽古始めは寒稽古の期間中ある。つまり、「稽古始め」は技を磨くと言うよりは、精神力を養うことに力点が置かれていると思う。それは一朝一夕に築かれるものではない。鍛錬の「鍛」とは千日の稽古を以て「鍛」とし、万日の稽古を以て「錬」とするが語源であることを話し、地道な努力と目標を持つ大切さを話し」閉会の挨拶としました。

尚、水野市長と上田教育長は競技中会場を訪れ、しばし観戦。山岸会長に激励の言葉をかけ退席された。
他の武道では会場は冷暖房完備と聞く。これでは寒稽古と言ってもピントこない。その点、弓道は28m離れた的に向かって射場から矢を放つ。それ故、射場に冷暖房の入れようがない。私はむしろこの方が良いと思う。凛とした空気や多少の寒暖があってこそ寒稽古であり、武道始めと思う。

写真は、射場風景。射割り{15㎝×15㎝}。風船割り。

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令和5年薬神神社歳旦祭

鮟鱇も わが身の業も 煮ゆるかな  久保田万太郎

1月8日午前9時恒例の薬神神社歳旦祭{主催・薬神神社奉賛会会長石倉雅俊}はいまにも降り出しそうな曇り空の下、旦尾嘉宏宮司のもと厳粛な中にも滞りなく執り行われた。
来賓は水野滑川市長、尾崎市議会議長、大門県議会議員、杉田市商工会議所専務理事、雪島神社総代を始め、配置販売業者、市内製薬会社等関係者約30名出席した。

最初に、宮司の祝詞奏上に次いで石倉会長、顧問の私、石政薬業会長、中屋市薬業青年部長、薬業関係者、来賓等が順次玉串奉奠を行い、商売繁盛、新型コロナの終息など、それぞれの立場で祈願しました。
次いで、石倉会長は挨拶で新型コロナに感染した自らの体験を話し、各位にも健康に気を付けて、新型コロナを克服し業界一丸となってこの困難を乗り越え、お得意様に待ち望まれる業者になろうと呼びかけがありました。

又、水野市長、尾崎市議会議長、大門県議会議員よりそれぞれ市の重要な産業である配置業の更なる発展を願い、支援する旨の発言がありました。尚、今回も時節柄「直会」は中止になりましたが、出席者は久しぶりの再会を喜び、しばし、業界の現状について意見交換をし散会した。

参考まで、水野市長のお父さんは配置販売業者であり{今は故人}、市長の弟さんが後継者となり、現在島根県松江市に現地居住し島根県配置協議会の役員として活躍中です。

薬神神社の祭神は,、神農、少彦名命、大己貴命の3体が合祀されています。
写真は、玉串奉奠する私。

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令和5年迎春

初暦 めくれば月日 流れそむ

新年あけましておめでとうございます。
令和4年{2022}はすでに地平線下に没し、干支も「壬寅」から「癸゚卯」に引き継がれ、月日の流れは暦を刻み始め、ここに輝かしい令和5年{2023}の幕が上がりました。

さて、十二支が「干支」の意味で用いられることがある。しかし、「干支」とは本来「十干十二支」を略した呼び名で、「十干」と「十二支」を組み合わせたもので60通りある。ゆえに今年は「十干」の「癸{き・みずのと}」と「十二支」の「卯{う}」「癸・卯」であり、次は60年後の2083年である。

「十干」は古代中国殷の時代に10日を{一旬}として一旬を構成するそれぞれの日に名前を付けたことで始まったと言われ、その後万物はすべて「陰」と「陽」の二つの要素に分けられる「陰陽説」とすべての物事は「木」「火」「土」「金」「水」の5つの要素からとする「五行説」が結び付き、それぞれの意味を表すようになった。

十干とは、①甲{こう・きのえ}②乙{おつ・きのと}③丙{へい・ひのえ}④丁{てい・ひのと}⑤戊{ぼ・つちのえ}⑥己{き・つちのと}⑦庚{こう・かのえ}⑧辛{しん・かのと}⑨壬{じん・みずのえ}j⑩癸{き・みずのと}の総称で元はⅠから10までを数えるための言葉だった。
「癸」は雨や露、霧など静かで温かい大地を潤す恵みの水を表している。十干の最後にあたる「癸」は生命の終わりを意味するとともに、次の新たな生命が成長し始めている状態を意味している。

又、十二支はご存知の通り①子{ね・ねずみ}②丑{うし}③寅{とら}④卯{う・うさぎ}⑤辰{たつ}⑥巳{み・へび}⑦午{うま}⑧未{ひつじ}⑨申{さる}⑩酉{とり}⑪戊{いぬ}⑫亥{いのしし}である。
十二支には動物の名が充てられているが、これは中国の王充{おういん}という人が、十二支を民衆に浸透させるために動物にして文献に書いたとされます。

「卯」は穏やかなうさぎの様子から安全、温和の意味があります。又、うさぎのように跳ね上がるという意味もあり、卯年は何かと開始するのに縁起が良く、希望に溢れる年になると言われる。
又、毎年、年末に京都清水寺森貫主から干支に因んだ色紙を頂く。昨年末に「玉兎」{たまうさぎ}と揮毫された色紙が贈られてきた。広辞苑によれば、「玉兎」とは歌舞伎舞踊。月から飛び出した兎が影勝団子の所作や狸との立ち回りをみせる。とある。

これらのことなどから、今年の干支「癸・卯」は「これまでの努力が花開き、実り始める年で「飛躍や向上の年」である。この様な思想が日本には6世紀半ば欽明天皇の頃伝わったと言われている。
3年ぶりに年末年始の行動制限が解除になったとはいえ、新型コロナの陽性感染者数も死亡者数も高止まりの傾向である。又、ロシアのウクライナ侵攻も10ヶ月を経過したが、収束の目途がたっていない。
エネルギー、ウクライナ避難民、物価高,地球温暖化、環境問題、加えて日本を取り巻く安全保障など国内外とも問題山積している。

「当たるも八卦当たらぬも八卦」とは言え、今年は是非とも干支のような年でありたいものだ。

参考まで、
60年前、昭和38年。1963年。新千円札が聖徳太子から伊藤博文になる。38豪雪。。NHK大河ドラマ第一回「花の生涯」放送開始。舟木一夫「高校3年生」でデビュー、シングル盤年間100万枚以上売り上げ。坂本九「上を向いて歩こう」「スキヤキ」で米国ヒットチャートビルボードの週間ランキングでⅠ位を獲得。日清食品が世界初の即席そば「日清焼きそば」発売開始。通信衛星による日米間テレビ中継に成功、最初の衛星二ュ―スはケネディ大統領暗殺事件。プロレス力道山赤坂のキャバレーでやくざに刺され死亡。

120年前、明治36年。1903年。大谷光瑞率いる探検隊インドビハール州ラージギル郊外で釈迦の住んでいた霊鷲山を発見。日本初のゴルフ場神戸ゴルフ倶楽部開業。浅草六区に日本初の映画館が開館。早稲田大学野球部と慶応義塾大学野球部初の対抗戦開催{早慶戦の起こり}.ライト兄弟人類初の有人動力飛行に成功。長岡半太郎原子模型の理論を発表。

写真は、わが家の正月風景。

①玄関の小さな門松。
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②床の間(右の掛軸、神農像。左は菅原道真公像。真ん中は百鶴か齢鶴が100羽舞っている。)
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③清水寺森貫主揮毫の「玉兎」の色紙。
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④ダイアモンド富士1日6時52分テレビより。
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