なかや一博 ブログ

日別アーカイブ: 2023年4月11日

令和5年度入学式

よきことも 目にも余るや 春の花

4月10日{月}富山県立滑川高校{金田幸徳校長}入学式が体育館で挙行されました。
今年の桜前線は、開花も満開宣言も例年より実に早く当日は学校敷地内の桜は残念ながら葉桜であった。私が小学生の頃は、入学式は桜の開花時期と重なっていたような気がする。だから、小学校の校章の多くは「さくら」である。

さて、3月13日マスク着用は個人判断とされたことから、今年は3年ぶりの顔の見える入学式と思いきや、来賓室に入るや10数人の来賓で私以外は全員マスク着用。会場では保護者ほぼ全員が着用。新入生普通科2クラス、薬業科1クラス、商業科1クラス、海洋科1クラス、計5クラス183名。、着用3クラス、無着用2クラスである。

式後、先生にこの着用、無着用の違いを聞いたところ、判断はそのクラスに任せたという。尚、定員200名に対し183名は県下各校で起きた定員割れである。出席した学校側は校長を含め全員無着用である。
この現象をどう見るか。日本人特有の「人が外せば、自分も」の感覚か。コロナ禍の時は、国歌斉唱も校歌もテープで流され一抹の淋しさを禁じ得なかったが、今回の入学式は国歌は全員で斉唱し、校歌は在校生の合唱クラブのメンバーがステージ上で新入生に披露した。

また、吹奏楽部の演奏によって新入生の入退場が行われた。やはり、これによって厳粛さが一層醸し出されるのだと思う。校長は式辞の中で、今日まで、育てて頂いた多くの方々に感謝の気持ちを持つこと。そして、本校の生徒目標である「高きを求める情熱」を挙げ、志を高く掲げ、目標を持つことの大切さを述べ、自己を鍛錬し、学業に部活に学校行事に積極的に参加して充実した高校生活を送るよう話されました。

次いで、新入生代表の宣誓、在校生代表の歓迎の言葉に続き、1年生に関係する先生方の紹介がありました。男性教員5名、女性教員9名でした。学校全体では86名の教職員の内、男性約40%、女性約60%です。女性の社会進出の進んでいる分野は、薬剤師と教員でないかと私は思う。

入学式での生徒の希望に満ちて輝く瞳を見ると、やはり若いことは素晴らしいと思う。青春とは単に年齢だけで判断すべきでない。それは理解できる。しかし、30年前、スマホやAIをはじめとして、今日を予想した人はいなかったと思う。同様に30年後の日本や世界の変わりようを予想することは難しい。

30年後私は100歳を超えこの世にはいない。
しかし、彼等はまだ50歳にもならない。そんな変わりゆく世の中を見ることができる。
羨ましい限りである。いづれにしても、新入生が3年間で多くの思い出をつくり、かつ、楽しい高校生活を送ってもらいたいと念じ学校を後にした。

ここで、校歌を披露した時、有賀副校長より校歌の歌詞について説明がありましたので記しておきます。
本校校歌は、北園克衛作詞・岡部昌作曲 昭和24年制定。
1題目は 朝日に美しく輝く立山連峰に抱かれて、百年の歴史と伝統を誇るこの滑川高校で熱き夢を語り合おう。
2題目は 蛍を袋に集めて、その光で学んだといわれる中国の学者、車胤の若き日の苦難を思い、かけがえのない青春の一日一日を大切に過ごして欲しいという願いがこめられている。

滑川高校校歌

1朝日に匂う 太刀の峰
 雲井遥かに 青春の
 赤き血に沸{たぎる} 我等の日
 加積の郷{さと}の 学び舎に
 栄えある歴史  うけ継ぎて
 祖国をにない  集える我等

2有磯の海に 風荒れて
 思え車胤を 青春の
 波のごと迅{はやし} 我等の日
 雄々しく潔{きよ}く 血と愛に
 鍛えん時を  惜しみつつ
 理想に燃えて  集える我等

写真は、式辞を述べる金田校長

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